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通算最多出場の39歳捕手が自身初のシリーズ出場を決める一発 サムスンが勝ち抜け<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
試合の均衡を破る決勝弾を放ったカン・ミンホ(写真:サムスンライオンズ)

プレーオフ第4戦は予定されていた18日のナイトゲームが雨で中止。1日順延し19日14時からデーゲームで行われた。

サムスンライオンズ(公式戦2位)が2勝、LGツインズ(3位)が1勝でサムスンが韓国シリーズ進出に王手をかけた第4戦は3戦に続いて投手戦に。

サムスンの先発デニー・レイエスは左打者内角へのカットボールで数多く凡打を誘い、LG打線を7回110球3安打無失点に抑えた。

一方、LGの先発左腕ディートリック・エンス(元西武)も好投。150キロの直球とカーブの組み合わせで空振りを誘い8奪三振、6回1安打無失点だった。

7回まで両チーム無得点で迎えた8回表、サムスンは7番カン・ミンホがLGの2番手ソン・ジュヨンの直球を叩き、左中間にソロホームラン。1-0として試合の均衡を破った。

試合はカン・ミンホの一発が両チーム唯一の得点。1-0で勝利したサムスンが対戦成績を3勝1敗として、韓国シリーズ進出を決めた。

1位KIAタイガースが待ち受ける韓国シリーズは、21日にKIAの本拠地クァンジュKIAチャンピオンフィールドで第1戦が行われる。

◆「カン・ミンホが21年目で初のシリーズへ」

決勝弾を放った捕手のカン・ミンホはプロ21年目の39歳。公式戦の通算出場試合数は歴代最多の2369試合を誇るが、今回初めての韓国シリーズ進出を自身のバットで決めた。

映像:カン・ミンホの決勝弾(KBO公式YouTubeチャンネル)

⇒ ポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◇10月19日(土)の結果

・プレーオフ 第4戦

 LG 0 –1 サムスン(チャムシル)

 勝:レイエス

 敗:ソン ジュヨン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「トゥサンがヘッドコーチらの退団を発表」

イ・スンヨプ監督率いるトゥサンベアーズはパク・フンシクヘッドコーチ、キム・ハンス打撃コーチの他、4人のファームのコーチと来季の契約を結ばないと発表した。芹澤裕二バッテリーコーチは既にSSGランダーズでのコーチ就任が発表になっている。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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