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サムスン開幕4連敗から脱出 20歳の左腕の好投で今季初勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
6回無失点で今季初勝利のイ・スンミン(写真:サムスンライオンズ)

8日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のトゥサンベアーズとサムスンライオンズの対戦は、サムスンの先発、高卒2年目左腕のイ・スンミン投手が好投。6回93球を投げて、トゥサン打線を1安打無失点に抑えました。

身長174センチ、体重79キロと、小柄なイ・スンミン投手が投じたこの日の最速は137キロ。しかしさらに遅いスライダー、カーブなどの変化球との組み合わせで、直球は球速以上の威力を感じさせ、凡打の山を築きました。

試合は4回までに3点を挙げたサムスンが、6回にも3点を追加して6-1で勝利。サムスンは今季初勝利で開幕から続いた連敗を4で止めました。敗れたトゥサンは連勝が3で止まり、今季初黒星です。

◆「チュ・シンスに待望の一打」

メジャーリーグからSSGランダーズ入りしたチュ・シンス選手。開幕からの3試合で12打席ノーヒットでしたが、8日のハンファイーグルス戦の2打席目にKBOリーグ初安打となるライトへの1号ソロが飛び出しました。

SSGは続く4番チェ・ジョン選手もレフトに一発を放ち、2者連続アーチとなっています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

イ・ヨンハ投手と入れ替わって登録抹消となり、コヤン(キウム2軍)との2軍戦に2番センターで先発出場。5打数2安打でした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇4月8日(木)の結果

・トゥサン 1 - 6 サムスン(チャムシル)

 勝:イ スンミン

 敗:イ ヨンハ

・キウム 3 - 5 KIA(コチョク)

 勝:キム ジェヨル

 敗:オ ジュウォン

・SSG 6 - 4 ハンファ(インチョン)

 勝:イ テヤン

 敗:キム ジンヨン

・KT 3 - 7 LG(スウォン)

 勝:キム ユンシク

 敗:ペ ジェソン

・NC 4 - 8 ロッテ(チャンウォン)

 勝:パク チンヒョン

 敗:イム チャンミン

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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