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自分のことしか考えず人を踏みにじった果てに…。強気な役で光る森田想のマドリード国際映画祭受賞作が公開

斉藤貴志芸能ライター/編集者
Tokyo New Cinema提供

強気で主人公とぶつかる役の多い森田想が、自ら主演した映画『わたしの見ている世界が全て』が公開される。目標のためには手段を選ばず、実家を兄弟たちを追い出して売ろうとする役。マドリード国際映画祭で主演女優賞(外国語映画部門)を受賞した。出演作が増えている森田の演技観と、この作品を通じて考えたことを聞いた。

高校を卒業した頃は空虚な感覚がありました

――森田さんは子役からのキャリアがありつつ、ここ数年で出演作がすごく増えています。何かを掴んだような感覚もありますか?

森田 考えが働くようにはなりました。学生の傍ら仕事をしていた頃は主軸がなくて、言われたことをする感じでしたけど、高校を卒業してから、いろいろ考える時間が増えて。現場にいるとき、「この人から学ぼう」とか心掛けるようになって、意識が変わったのが一番大きいかなと思います。

――逆に、行き詰まっていた時期もあったんですか?

森田 ありました。卒業した19歳の頃ですね。仕事がうまくいかない、自分の時間の使い方もわからなくて何もしてない。空虚な感覚でいました。誰かが何かに出ていると聞いたら、「忙しいんだな」と自分と比較してしまって。オーディションになかなか受からないこともありましたし、つい最近でもあります。

――そういう状況から、どう立ち直ったんですか?

森田 私はめちゃくちゃ反省をしてしまうことが多くて、家に帰って落ち込むんですけど、「じゃあ、どうしたらいいんだろう?」と考える方向にしました。逆に、何も考えずに友だちと遊んでリフレッシュしたり、バランスを取っていた感じです。それで、失敗、失敗、失敗……のあとに、ひとつ「受かりました」となると、スランプみたいな気持ちはなくなります。

ヘア&メイク/榎本愛子 スタイリング/入山治章
ヘア&メイク/榎本愛子 スタイリング/入山治章

中谷美紀さんに現場でのあり方を学びました

――自分の中で大きかった作品もありますか?

森田 最近だと公開中の『レジェンド&バタフライ』で、目の前にいた方たちがみんなプロフェッショナルでした。演技以前に人として、どう現場にいるか。たくさんのことを学ばせてもらって、自分の通過点になって良かったと思っています。

――現場でのあり方について、どんなことを学んだんですか?

森田 差し入れから声掛け、スタッフさんとの距離感、あいさつの仕方……。1日のスケジュール全部です。

――森田さんは濃姫の侍女役でしたが、濃姫役の綾瀬はるかさんから学んだと?

森田 綾瀬さんはご本人の素の魅力というか、一見、肩の力が抜けてらっしゃる感じが、見ているだけでパワーをもらえました。でも、そこはマネできないと思います。学ぶという意味だと(筆頭侍女役の)中谷美紀さんから、メモを取ることがたくさんありました。

――たとえば?

森田 私はご一緒させていただいた皆さんからしたら、たぶん名前も知られてなかったと思うんです。こっちは「私ごときが」みたいな気持ちだったのに、中谷さんは同じ目線に立ってくださって。シーンが終わったときや一緒にお着換えさせてもらっているとき、気をつかわないようにしてくださったり、「演技好きだよね」と私を見てくれている感じで声を掛けていただきました。

――中谷さんのようなトップ女優にそんなことを言われたら、嬉しいですよね。

森田 私もいつか、もう少し頑張った先で、誰かにそういうことを言えるようになれたらと思いました。

長くやっているのも悪くないと自分を認めて

――森田さんは『わたしの見ている世界が全て』のクラウドファンディングでも、“若手演技派女優”と紹介されています。そこは目指しているポジションでした?

森田 子役から歴があって、多少はコンスタントに続けているだけで、誉めてもらえることはありました。ちょっと前までは「私はそれしかないのか」とコンプレックスでしたけど、今は長い間やっているのも悪くないかと、自分で認められるようになりました。

――自分で演技派としての強みに思っていることもありますか?

森田 なぜ呼んでいただけるのか、わからないことが多いですけど、言語化するのはわりと得意なタイプです。現場で意見を聞かれたら、自分の気持ちをちゃんと伝えられる。それは演技をするうえで大切だと思いますし、そういう印象を持っていただけるのは、ひとつ良いポイントではあるのかなと。

意地悪を言う役は素と遠くないです(笑)

――今回もそうですけど、向こう気が強くて、ものをはっきり言う役がハマる印象もあります。

森田 それはありますね。普段からそうなので(笑)。「これを言っていいのかな」みたいな気づかいもしますけど、基本的に気弱ではないので。思ったことは言うようにしています。

――朝ドラ『エール』での、ヒロインの妹の友だちから小説家になった役で「地位を譲る気はないから」と言ったのも、目を引きました。

森田 ああいう“THE意地悪”な(笑)、主人公とかに嫌味を言うような役が確かに多くて、得意分野ではあります。素の自分と遠くはない感じなので(笑)。

――『踊ってミタ』では、加藤小夏さんが演じた主人公とビンタし合うシーンがありました。加藤さんに取材したとき、森田さんが本気できたから「段取りより1回多く叩いてしまった」と聞きました(笑)。

森田 本番だったら何をやってもいいと思っているので(笑)。小夏ちゃんは仲良いんですけど、叩いていたら盛り上がってくれたので、私的にはすごく面白いハプニングでした(笑)。

自分の意見を通そうとする気持ちを念頭に

「個人主義へのささやかな挑戦を描いた社会風刺エンタテイメント」と謳われた『わたしの見ている世界が全て』。熊野遥風(森田)は実家を飛び出し、ベンチャー企業で活躍していたが、パワハラを理由に退職に追い込まれる。自ら事業を立ち上げて見返そうとするが、資金の工面に苦戦。母の訃報で実家に戻り、実家を売って現金化しようと、姉、兄、弟を追い出す計画を始める。

――今回の遥風役も、強そうな佇まいを買われてキャスティングされたわけですか?

森田 「たぶん似合う」ということで、使っていただけました。

――自分でも演じたくなる役でした?

森田 自分に近い役はアプローチしやすいので。最初の段階で役作りが少なめで済むと、それ以外のことを多めに考えられて、効率が良いんです。遥風のキャラクターも面白い感じがしました。

――ベンチャー企業を出て起業する部分では、調べたこともあったのでは?

森田 佐近(圭太郎)監督に言われて、YouTubeで女性社長の方のインタビューを観たりしました。年齢も24歳の設定で、撮影した2年前の夏だと21歳だった私より少し上。最初のほうとか、理想のバリバリ働いている女性像より、ちょっと自分自身が出てしまった気がします。ただ、そこも全部、気が強くて、自分の意見を通そうとする気持ちは念頭に置いていました。

――監督からはどんな演出がありました?

森田 あまりまばたきをしないで、息継ぎを入れずにズラズラ知識をしゃべるほうが、頭のいい人に見えると教えていただきました。

「使えない奴は切っていく」は自然な台詞だなと

――強引とか打算的とか、遥風の人物像はイメージしやすかったわけですか?

森田 そうですね。自分がもう少し理想が高くて、ビジネスの世界で働いていたら……くらいのイメージで演じていました。

――遥風の「使えない奴はどんどん切っていく」「弱い奴に限って人のせいにする」といった発言も、理解できました?

森田 気持ちはわかります。このキャラクターからそういう言葉が出てくるのは、全然ナチュラルだなと。

――森田さんが演じた役ですが、自分の周りに遥風のような人がいたら、どうですかね?

森田 「すごくはっきり言う人だな」と思うでしょうね。本人は自分の考えた通りにするのが一番効率が良いと信じていて、「みんなも私に従ったほうがいい」というキャラクターですよね。私もその気持ちが半分はわかります。ただ、半分は周りの意見も聞いて決めたいところもあって。だから、こういう人が近くにいたら、多少は疑問に思う気がします。

――でも、嫌悪感を抱くほどではないと。

森田 そうですね。「こんな人もいるよな」という感じです。

言葉の暴力性はよくわかります

――佐近監督はタイトルにも込められたテーマ性について、「他の世界への想像力を持たない人や、その振る舞いに対してずっと違和感を抱いてきました」とコメントされています。そうした考えは共有していたんですか?

森田 最初の段階で、遥風のキャラクターとして説明いただきました。言葉の暴力性みたいなこともよくわかりましたし、人物像がより膨らみました。

――遥風が姉から「どうしてそんなふうに人の気持ちを踏みにじれるの?」と言われるシーンもありました。森田さんが踏みにじられた側になった経験もありますか?

森田 ありますけど、友だちが相手だと、そこまで言うところに達しなかったりします。自分が傷つかないように会わなくなったり、連絡を取らなくなるかなと。遥風のお姉さんは家族だから、言わなきゃいけないと思ってくれて。でも、遥風のほうは自分のために言ってくれたと気づけなかったので、難しいですよね。

――あれこれあって、最後のほうの遥風は無言のシーンが多くなりました。

森田 自分の考えに疑問を持ってしまった以上、もう何を言ったらいいのかわからない。何を言っても全部不正解な気がする。そう思い始めている自分もまだ受け入れられない。そんな処理過程のような時間だったと思います。

(C)2022 Tokyo New Cinema
(C)2022 Tokyo New Cinema

自分の言動をよく考えるようになりました

――この社会風刺を含む映画に主演して、森田さん自身が考えたこともありますか?

森田 自分の言動について、本当に考えるようになりました。私も三つ上の兄と両親がいる4人家族で、思春期には迷惑を掛けて、思ってもないことを言ってしまったときもあります。遥風はこういう思考回路でこういう行動をしたんだと、わからなくもないのが自分の痛いところでもあって。この役を演じたことがきっかけで、そんな自分を見つめ直しました。

――先ほどの中谷美紀さんの振る舞いに感銘を受けた話も、その流れがあってのことですか?

森田 これを撮ったあと、すぐ『レジェンド&バタフライ』だったんです。この主演映画では自分のことばかり考えている役でしたけど、私自身も現場で周りがあまり見えてなかった感覚があって。そのあとに、周りがちゃんと見えている方たちがたくさんいる現場に入って、落差の分、学びも多かったかもしれません。中谷さんがご厚意でクッキー缶をひとつくださっただけで、50人くらいに話しちゃうほど嬉しかったんです。やさしさや思いやりって、節々のものだなと。自分が主演したときも、そういう気持ちを物でも言葉でも表しておけば良かったと、すごく思いました。

海外でいろいろな人が観てくれたのは嬉しくて

――この映画で、森田さんはマドリード国際映画祭の外国語映画部門の主演女優賞を受賞しました。こういう賞は初めてでしたっけ?

森田 そうだと思います。でも、実感がなくて。賞状やトロフィーをもらったわけでなくて、本当に獲ったのかなと今でも思っています(笑)。もちろん、それをきっかけにこうしてお話も聞いてもらえますし、私は海外が好きなので、自分の知らないところでいろいろな人が観てくれた証になったのは嬉しいです。

――マドリードには行ったんですか?

森田 私は他の仕事で行けませんでした。監督だけが行きました。

――昨年12月には韓国旅行に行かれたそうですが。

森田 行ってきました! 韓国、大好きなんです。

――韓国ドラマもよくご覧になっているとか。

森田 小学生の頃から、ずっと観ています。

――近年の時流に乗ったわけではなくて。

森田 おばあちゃんの家に録り溜めた韓国ドラマがいっぱいあったんです。『冬のソナタ』や『天国の階段』とかは全部、おばあちゃんと一緒に観ました。自分でパソコンをいじれるようになってからは、引き続き動画を探して、歴史を追って韓国ドラマを観ています。馴染みのある言語ではないのに、伝わるものは変わらない。音楽の使い方、画のきれいさ、役者さん全体のクオリティ……。ずっと魅了されています。

――『賢い医師生活』や『サイコだけど大丈夫』について語られたりもしていますが、韓国の俳優さんの感情表現の豊かさとか、取り入れたいとも思いますか?

森田 できれば取り入れたいんですけど、言葉が違うと発声も変わるので、日本語に変換すると同じ演技の手法はできない感じです。

(C)2022 Tokyo New Cinema
(C)2022 Tokyo New Cinema

夢を追い掛ける映画を観て頑張れました

――韓国ドラマ以外でも、影響を受けた作品はありますか?

森田 『シング・ストリート』という洋画があって、ダブリンの田舎の男子高校生がバンドを組んで、ロンドンに行く夢を追い掛ける話なんですね。音楽映画で歌詞にも勇気付けられますし、「楽しむぞ!」という描写にも感化されました。観るとハッピーな気持ちになって、仕事をより頑張れる映画ですね。

――日本のドラマだと、宮藤官九郎さん脚本の『ごめんね青春!』もお好きだとか。

森田 死ぬほど好きです(笑)。まさに青春。テンポ感がすごく面白くて、会話劇が好きなところもあるので、全部含めて観ていると幸せで最高です!

――女優さんの演技をいいなと思うこともあります?

森田 ひとつひとつ観ているときは毎回ありますけど、観終わって「あれをやってみよう」とはなりません。一時期、そういうトライをしようとしたんですけど、現場に行くと忘れてしまって。無理に近づけなくてもいいかなと思っています。

――自然に自分の中で消化される部分もあるでしょうけど。

森田 そうですね。自然に染み付いていたらいいな、くらいの気持ちです。結果的に「そういえば、あの映画とちょっと似ていたかな」と思うことはあります。

演技を固めず現場で“何となく”やるように

――大きく言って、女優として大事にしていることはありますか?

森田 感覚を大切にすることですかね。「こうしよう。ああ言おう」と固めて現場に入ることはなくて。事前には元気かどうかもわからない当日の自分に寄り添いつつ、現場の雰囲気も見ながら、言い方は悪いですけど“何となく”やるようにしています。演技は自分1人でするものでないので、いい意味で流されていこうと。

――無理に作らないということですね。

森田 自分をガシガシに固めると緊張してしまうので、あえてラフに入って、現場で頑張るのみ、という感じです。

――早い段階から、そういう考え方になっていたんですか?

森田 それが合うだろうなと思ったのは、高校を卒業してからですね。青春映画の学生役が多かった時期に、急に「ガヤで騒いでください」とか言われていたんです。そういうのは考えても仕方ないので、その辺から気づきました。

(C)2022 Tokyo New Cinema
(C)2022 Tokyo New Cinema

関心の矢印が自分にたくさん向けられたら成功

――『わたしの見ている世界が全て』では「成功って何?」という話をするくだりもありました。森田さんだったら、どう答えますか?

森田 自分が幸せになって、両親もそれを感じられることかな。小さい頃は幸せだったんですけど、今はそうでもなくて。両親が懐かしがって「明るかった頃に戻ってほしい」と言うんです(笑)。

――今は明るくないんですか?

森田 お仕事を始めた頃は、新しいことを知って手放しで喜んでいました。今はある程度のことを知ったうえで高みを目指しているので、ベクトルが違うんです。自分に新たにしたいことができて、ある程度名前も覚えてもらえたり、よく言われる成功は私も欲しいです。そのうえで自分が楽しいと感じられることが、いっぱいできたらいいのかなと。

――遥風は「自分が正しいと周りから認められること」と言ってました。

森田 「正しい」というワードだけ取り換えれば、わかる気がします。私も周りから認められることは、確かに成功の形だと捉えていて、知名度ももちろん欲しいです。今は人の関心の矢印が自分に向いているとは、あまり感じてなくて。矢印がいっぱい向けられたと実感できたら、成功なのかなと思います。

Tokyo New Cinema提供(ヘア&メイク/榎本愛子 スタイリング/入山治章)
Tokyo New Cinema提供(ヘア&メイク/榎本愛子 スタイリング/入山治章)

今は人間力を上げたい時期です

――森田さんも演技派女優として称賛を受けることは多々あると思いますが、言われて嬉しかった言葉はありますか?

森田 映像内のふとした仕草や言い方を「あそこは良かったよ」と言われたり、ちょっとした技術面を誉められると嬉しくなりますね。

――そうした職人的な評価に加えて、ドラマで主演したりして、知名度を上げたいということですか?

森田 もちろんやってみたい気持ちはありますけど、そこまで自分の力が及んでいるのかわかりません。自信を持って、そういう状況に立てるようになれたら。今は皆さんと一緒にひとつの作品を作って、自分もきちんと力を発揮できる場所で、いろいろなことを勉強したいです。

――自然体で演じてらっしゃる中で、今後磨いていきたいことは何ですか?

森田 インスタとかの写真の印象だと、あまり自然体とか親しみやすいと思われてないので(笑)、もっと素の自分を出していきたいです。そうすれば自分も心地良くて、演技に集中できて、周りの人ともうまくコミュニケーションが取れると思うので。演技面より人間力を上げたい時期ではあります。

――マドリードに続いて、海外進出も目指したり?

森田 言語を学ぶことは好きなので、映画祭も然り、関わっていきたいです。プライベートでも、コロナ前はひとり旅で海外によく行っていました。楽しい旅行ができるように日常を頑張って、ご褒美として発散できたらいいなと思っていて。

――次に行くとしたら、どこにしますか?

森田 ヨーロッパがいいですね。今まで行ったところではベルリンが好きです。パリも良かったんですけど、皆さんがよく行かれている中で、まだ1回の身だと、好きと言うには若造すぎるかなと(笑)。ベルリンでは吸収できることもあると思うので、ぜひ行きたいです。

Profile

森田想(もりた・こころ)

2000年2月11日生まれ、東京都出身。

2007年にデビュー。2018年に映画『アイスと雨音』で初主演。主な出演作はドラマ『エール』、『先生を消す方程式』、『消しゴムをくれた女子を好きになった。』、『#Who am I』、映画『放課後ソーダ日和-特別版-』、『タイトル、拒絶』、『レジェンド&バタフライ』など。3月31日公開の映画『わたしの見ている世界が全て』に主演。2024年1月公開予定の『辰巳』でヒロイン。

『わたしの見ている世界が全て』

監督/佐近圭太郎 脚本/末木はるみ・佐近圭太郎

出演/森田想、中村映里子、中崎敏、熊野善啓ほか

3月31日よりヒューマントラスト渋谷、アップリンク吉祥寺ほかでロードショー

公式HP

(C)2022 Tokyo New Cinema
(C)2022 Tokyo New Cinema

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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