【レビュー】HomePod mini、サイズからは信じられない迫力の音質
アップルが2020年10月に発表した、スマートスピーカー「HomePod mini」。手のひらに乗るコンパクトサイズのこのスピーカにどれだけの技術が詰め込まれているのか、レビューをお届けしたい。
小さくて廉価なスマートスピーカー
HomePod miniを特徴づけているのは、やはりそのサイズと価格だろう。アップルの初代スマートスピーカー「HomePod」は本体重量2.5kg、価格は3万2800円(以下、すべて税別)とハイエンド向けの製品だったのに対し、HomePodは重量345g、価格は1万800円と気軽に購入し家に導入できる。
さらに驚かされるのが、その音質の高さだ。内部にフルレンジドライバーとパッシブラジエーターを搭載し、深い低音を響かせてくれる。寝室からリビングルームまで、1台で十分な働きをしてくれるはずだ。またコンピュテーショナルオーディオにより、どこにおいても高い品質の音楽再生が可能となっている。
その他にも別の部屋においた複数のHomePod miniを同期させたり、あるいは2台のHomePod miniでのステレオ再生にも対応している。
スマート機能については?
HomePod miniはアップル製品らしく、音声アシスタントに「Siri」を搭載している。このSiriでは音楽の再生だけでなくメッセージやリマインダー、メモ、カレンダーの予定、電話の発信や応答、そしてスマートホーム製品などがコントロール可能。しかし米グーグルの「Google アシスタント」やアマゾンの「Alexa」と比較すると、サードパーティーのサービスとの連携にて不満が残るのも事実だ。
音楽再生に関してはApple MusicとPodcastが利用でき、PandoraやAmazon Musicにも今後対応予定。また対応がうたわれていないSpotifyもAirPlay経由でMacやiPhoneから再生できるので、それほど問題ではない。
間違いなくおすすめできる「スピーカー」
このように、スピーカーとしての高い性能と使い勝手を実現しているHomePod mini。アップル製品と合わせて使うコンパクトなスピーカーを探しているなら、間違いなくおすすめできる製品だ。一方でスマート機能の利用を重視しているのなら、もしかしたら他社製ボイスアシスタントを搭載した製品を選んだ方が無難かもしれない。
Source: Apple
文/塚本直樹