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【秋田県横手市】畑に囲まれた長閑な場所で田舎蕎麦と季節のご馳走を!横手市増田『でん吉そば』とは?

KANEYANライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

創業からまもなく20年!増田のアットホームな手打ち蕎麦の店へGO!

夏の終わりに出会った、超穴場のお蕎麦屋さん。

横手市増田のメイン通りから少し離れた長閑な場所に、一軒の手打ち蕎麦の店がある。アットホームな空間で、自家栽培した田舎蕎麦や季節の天ぷらが楽しめる『でん吉そば』だ。

噂の蕎麦屋さんは緑が広がる長閑な場所に!
噂の蕎麦屋さんは緑が広がる長閑な場所に!

内蔵が残る増田の中心部から南東に進むと、一面に広がる緑の中から案内看板が顔を出した。手作りの道しるべを頼りにそこから更に進んでいくと、車はやがて大量の薪の前に到着。ここが本日の目的地『でん吉そば』の駐車場だ。

道しるべを頼りに進むと店の駐車場へ到着!
道しるべを頼りに進むと店の駐車場へ到着!

でん吉そば
でん吉そば

……お、おうちだ。今回初めて訪れた『でん吉そば』だが、その佇まいはリアル民家だ。しかし、私は心得ている。このビジュアルの先に、まだ見ぬ美味しい蕎麦があることを。そう、横手市十文字の『川嶋』がそうであるように。

玄関横の座敷が食事処に!
玄関横の座敷が食事処に!

『でん吉そば』は、玄関横の座敷が食事処になっている。窓から見える長閑な景色を背にして、冷たい緑茶で喉を潤す。のんびりとした田舎の風景と腹を空かせた私。まるで夏休みに親戚の家に遊びに来たような感覚だ。

品書き

品書き
品書き
  • ざるそば:800円
  • 狸ぶっかけそば:1,100円
  • 鴨ざるそば:1,200円
  • でん吉ご膳そば:1,500円
  • ※各大盛(ダブル):300円

まずは気になる品書きを要チェック。シンプルなざるそば狸ぶっかけ、自慢の蕎麦と鴨の旨味がタッグを組む鴨ざるそばの姿も見える。焼酎のそば湯割がラインナップされているのも、お蕎麦屋さんならではだ。

そんな中、私がチョイスしたのはでん吉ご膳そば。メインの蕎麦に天ぷらや小鉢が付くとのことだが、その正体は如何に。

ピチピチの蕎麦にサクサクの天ぷら、そして鰻……?増田の田園地帯で出会った至福ご膳とは?

でん吉ご膳そば:1,500円
でん吉ご膳そば:1,500円

ウマそうな蕎麦と一緒に……
ウマそうな蕎麦と一緒に……

心躍るご馳走が登場!
心躍るご馳走が登場!

注目のでん吉ご膳そばが到着。いやいや、コレは凄い。私の想像を遥かに超える豪華版だ。ちょっぴり興奮を隠せないが、まずは主役の蕎麦からいってみよう。

太めで甘味のある田舎蕎麦に舌鼓!
太めで甘味のある田舎蕎麦に舌鼓!

おお、こいつはウマい。7月に収穫したという蕎麦は甘味があり、汁をつけずに食べてみても美味しい。「増田で蕎麦」といえば、極細で非常に瑞々しい『林旅館』の水蕎麦を過去に紹介したが、こちらは対をなす黒くて太い「ザ・田舎蕎麦」という印象。増田で愛されるこのふたつの名店を、食べ比べてみるのも面白そうだ。

サクサクの天ぷらも最高!
サクサクの天ぷらも最高!

続いて気になる天ぷらに目を移そう。自宅で採れた季節の野菜にドデカい海老、珍しいお餅の姿も見える。そんな揚げたてサクサクの天ぷらを頬張りつつ、味がしっかり染みた煮物にも手を伸ばす。うん、どれもウマい。ひとり納得しながら、左上のお椀に箸を伸ばすと、私は思わずそれを二度見した。

お椀にはミニ鰻ご飯が!
お椀にはミニ鰻ご飯が!

おお、鰻か。これは嬉しい。私にとって今年の夏いちばんのサプライズかもしれない。鰻の下に隠れているご飯はサキホコレとのことだが、これも美味しい。御膳の奥にナチュラルに鎮座するミニ鰻ご飯。他のお客さんからも感嘆の声が上がっていた。

アットホームな空間で心も満たされる田舎蕎麦を!
アットホームな空間で心も満たされる田舎蕎麦を!

またひとつ「良い店」に出会ったな。心の中でそう思いながら、目の前の蕎麦を啜り、天ぷらに箸を伸ばし、最後にデザートのメロンをペロリ。そしてそんな私の背後を、可愛い猫ちゃんがテクテクと歩いていく。

アットホームな空間で出会った、心も満たされる田舎蕎麦と季節のご馳走。増田の田園地帯で、こっそり幸せを噛みしめる夏の終わりだ。

【店舗情報】
でん吉そば
住所:秋田県横手市増田町熊渕字飯館52-1
営業時間:11時~14時頃
電話番号:0182-45-4863
定休日:木曜日
※特に遠方からお越しの場合は、最新の営業日や営業時間を改めてご確認ください。

ライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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