【河内長野市】親子ともに一生の記念になる催し!川上神社で稚児相撲に参加する赤ちゃん8月末まで募集中
河内長野の秋祭りと言えばだんじりですが、だんじり以外にも地域ごとに個性豊かな秋祭り、神事が行われています。例えば川上神社では、稚児相撲と呼ばれる神事が秋に行われますが、稚児相撲の参加力士(赤ちゃん)を、8月末まで募集しています。
とはいえ、稚児相撲がどういうものかわからない人もいると思います。昨年、実際に稚児相撲を見てきましたのでご紹介しましょう。稚児相撲は、だんじりが市内を曳行している10月第2土日のころに行なわれています。ちなみに2023年は10月8日日曜日の11時からの開催でした。
川上神社は地図で示すとこちらにあります。観心寺から金剛山登山口や石見川方面に向かう途中、大沢街道上にあります。金剛山登山口方面(金剛山ロープウェイ)行きのバスが運行していて、川上神社前バス停で下車すると5分以内で川上神社に行けます。
当日川上神社の前に行くと、境内に向かっている人の姿が見えました。
稚児相撲は泣き相撲とも呼ばれるもので、1歳前後の幼児の泣き声を土俵上で競わせる物として全国に風習が残っています。主に幼児の成長や安産を祈る目的ですが、一説には昔の話として、新しく誕生した氏子を氏神に披露する意味もあったとのこと。
全国で行なわれている泣き相撲(稚児相撲)の一覧を見つけました。
- 西野神社(北海道札幌市)の泣き相撲
- 浪岡八幡宮(青森県青森市)の泣き相撲
- 三熊野神社(岩手県花巻市)の十二番角力式
- 生子神社(栃木県鹿沼市)の泣き相撲
- 浅草寺(東京都台東区)の泣き相撲
- 子安神社(東京都八王子市)の泣き相撲
- 長興寺(静岡県沼津市)の泣き相撲
- 福井県護国神社(福井県福井市)のふくい泣き相撲
- 飛騨護國神社(岐阜県高山市)の泣き相撲
- 有市國津神社(京都府相楽郡笠置町)の泣き相撲
- 萩原天神(大阪府堺市東区)の泣き相撲
- 川上神社(大阪府河内長野市)の稚児相撲
- 越木岩神社(兵庫県西宮市)の泣き相撲
- 山路王子神社(和歌山県海南市)の泣き相撲
- 賀露神社(鳥取県鳥取市)の泣き相撲
- 日吉神社(鳥取県米子市)の泣き相撲
- 廣島護國神社(広島県広島市中区)の泣き相撲
- 妙見神社(山口県防府市)の泣き相撲
- 最教寺(長崎県平戸市)の泣き相撲
- 大分縣護國神社(大分県大分市)の泣き笑い相撲
- 竹原神社(熊本県八代市)の稚児相撲
このほかにも一心泣き相撲(外部リンク)のように全国を巡回している泣き相撲があるようです。
これを見ると大阪府内では川上神社と南海高野線沿い、堺市の萩原天神の2か所でしか行われておりません。近畿圏で5か所、全国でも21か所程度しかないので、ある意味貴重な風習が河内長野にあるということになります。
川上神社の説明です。もともとは鳩原神社と呼ばれていて、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭神として祀っていましたが、周辺地域の各神社を合祀したために川上神社と名を変えて鎮座しているとの記載があります。
その次に10月秋祭りに行われている「稚児相撲」についての説明も記載されています。その部分を原文のまま引用しましょう。
すでに稚児相撲の会場ができています。床几(しょうぎ:移動用の折りたたみ椅子)が並んでいて、真ん中に土俵が見えます。
この日のために用意された土俵です。ビニールシートの上にあって持ち運びができるようです。
稚児相撲は川上神社の秋祭りの一環なので、先に山の上の社殿で神事が行われます。
さて拝殿に向かう前に珍しい形の大木をみつけました。
こちらは夫婦杉です。木の下部がつながった2本の木が立っていました。
拝殿の前に行くと、すでに関係者の方々が待機しています。
拝殿のさらに一段高いところに本殿があります。
以前、本殿の前まで行ったことがあります。
いよいよ神事が始まるようです。来賓などの関係者が拝殿の中に入り神事が執り行われます。
宮司さんの姿も見えました。祭壇の位置から急な階段が本殿に向かっているのが見えます。
神事が始まりました。
祭壇とその上にある本殿に向かって祝詞を上げています。
川上神社の関係者の方と、このとき(昨年)の稚児相撲に参加する親御さんの姿も見えます。
関係者一人一人が本殿に頭を下げています。
関係者の方や来賓の方が順番に参拝を行いました。
緑色の和服とはかま姿の方は稚児相撲の行司さんで、この時は市会議員の奥村亮さんでした。
こうして神事が無事に終わり、いよいよ稚児相撲が始まります。
みんなで山を降りて稚児相撲会場の前に戻ってきました。
こちらに太鼓の一団がいました。河南高校の方々です。
行司さんが、烏帽子(頭にかぶっているもの)をつけてもらっています。
参加する親御さんと稚児力士が姿を現しました。
稚児力士は色のついた鉢巻をつけています。
いよいよ稚児相撲が始まります。行司さんの持っている軍配も年季のあるもののように見えます。
稚児相撲は親御さんのサポートの元、稚児力士が土俵の中に入ってにらめっこして競うものです。
面白いのは、普通は先に泣いた方が負けもしくは勝ちというような勝ち負けを決めるルールが多いと思いますが、川上神社の稚児相撲は引き分けがあります。
不慣れで見知らぬ所に連れてこられているためでしょうか、不安そうな稚児力士が多いので、どちらも泣いてしまうなど勝敗がつかない場合が多く、ほとんどが「引き分け」でした。
中には余裕のある稚児力士もいました。すでに肝が据わっているのでしょうか?将来が楽しみです。
すぐに泣き出す赤ちゃんがいたり、すぐに親の方に向かってはってくる赤ちゃんも。何ともかわいらしいですね。
すべての取組が終わり、一斉に会場を移動します。
昨年の稚児相撲の記念撮影です。生涯で1度だけなので、参加すれば子どもの大切な記念になることは間違いなさそうですね。
終わってから、ぜんざいがふるまわれました。よく見ると、左に西野市長(当時は府議)の姿も見られますね。
塩昆布が置いてあります。甘いぜんざいに最適ですね。ぜんざいの振る舞いは稚児相撲に参加したご家族が優先ですが、そのあとは一般見学者にもふるまわれました。
隣では餅が炭火で焼かれています。
私もご相伴にあずかりました。
こちらは塩昆布です。ぜんざいで口の中が甘くなった時に食べると口の中がさっぱりしました。
この後は余興です。昨年は河南高校の和太鼓部の出演による披露が行われました。
最初に和太鼓や笛の演奏があり
そのあとは稚児のご家族や見学者が和太鼓を体験できる時間が設けられました。
ということで、昨年の稚児相撲についてご紹介しました。稚児相撲は冒頭にも書いた通り8月末まで受付していますが、先着10人で締め切るとのこと。河内長野市内在住という条件は付きますが、市内ならどこからでも参加可能です。
稚児力士の条件は、2023年1月1日から12月31日の間に生まれた子ども(昨年生まれた子ども)が対象です。
注意してほしいのは申込方法です。電話やメールなどでは受け付けておらず、川上神社(0721-64-1719)までFAXをお願いします。今はなかなかご自宅にFAXが無いのかもしれませんが、コンビニなどでFAXをしてほしいとのことでした。
なお、申込時のFAXには、次の項目を記載して欲しいとのこと。稚児相撲当日に参加祈祷料(5,000円)を受付にて納めください。
- 住所・電話番号
- 父(母)の氏名(フリガナ)
- 子の氏名(フリガナ)
- 子の生年月日
- 性別
また、稚児相撲の見学もできますが、駐車場が限られています。駐車場は稚児相撲に参加する人が優先なので、もし興味があって10月の稚児相撲を見学したい方は、できる限り公共交通(バス:金剛山ロープウェイ行き)で行くようにしましょう。
※河内長野駅10:30発 川上神社前10:45着が便利です。
川上神社
住所:大阪府河内長野市鳩原788
問い合わせ先:0721-64-1719
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 川上神社前バス停から徒歩3分
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