友渕町のベルファ都島で3月5日（日）まで、都島区在住の伝統つるし飾り創作家、吉岡克子さんの作品展が行われています。

伝統工芸つるし飾りは、江戸時代に始まったとされる、宮廷・武家から庶民まで、子供たちの健やかな成長、無病息災、良縁を願って手作りされ飾られたもので、糸の先に人形などがつるされています。布が貴重品だった時代には、親類縁者や近所に住まう人たちが小さな布切れを持ち合って手作りしたといったこともあるそうです。

時節柄、おひなさまの段飾りも目を引きます。「わーすごい」という歓声が上がるほど、見ている人は作品群に圧倒されます。

手の込んだ芸術品ですが、可愛らしい～

物語が浮かぶような、懐かしい題材や

個性的な新しい雰囲気のものも。作る人の人柄にも作ってもらう子どもにも思いを馳せます。

作品保護のため、触ることはできませんが、自分で作りたいと思った人には区民センターで体験レッスンなどもあるようです。ただ美しいだけでなく、子どものことを思い少しづつ作った人々の思いも、ともに受け継いでいきたい伝統工芸ですね。「こんなにすてきな伝統工芸が日本にあることをぜひ皆さんに知っていただきたくて」とおっしゃる吉岡さん。メンバーである「つるし飾りプロジェクト」は2025年大坂・関西万博の共創チャレンジに登録されています。ベルファ都島の中の小さなイベントスペースで、日本の美や伝統を感じることができますよ！

ベルファ都島　大阪府大阪市都島区友渕町２丁目１３−３４