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秘密基地のような奥渋のギャラリーで視た、都市の原風景。【東京都渋谷区】

Luna Subitowriter editor(東京都渋谷区)

奥渋にある秘密基地のようなギャラリー「CONTRAST」で2/5まで開催しているHiroyuki Arikawa (WORKSHOP)TM の個展「Reflective Configuration」を見に行ってきました。

こちらがCONTRASTのエントランス。
オフィスビルの天井をくり抜いたような蛍光灯がビカッと。。。ま、眩しい!

Yoshinori Kataoka (IN FOCUS)
Yoshinori Kataoka (IN FOCUS)

中二階にも、やはり蛍光灯を使ったオブジェクトが。

奥のボックスの表面には、
PROPAGANDA  ADVERTISING
の白い文字。

あくまでも私的感想ですが、徹底的にクールでソリッドな空間構成に、ファッションとの親和性を感じると同時に、大量宣伝・広告へのアイロニカルなメッセージが込められているように感じました。
あくまでも私的感想ですが、徹底的にクールでソリッドな空間構成に、ファッションとの親和性を感じると同時に、大量宣伝・広告へのアイロニカルなメッセージが込められているように感じました。

アーティストのArikawa氏は桑沢デザイン研究所を卒業後、複数のアパレルブランドの企画デザインを経て、オブジェクトや什器制作と空間構成を主軸に活動しているそう。

右下にある入口のある地下にも作品が。扉のすき間からもれる光が、誘うようにひらひら明滅。

このあたりもまた秘密基地っぽく。
このあたりもまた秘密基地っぽく。

地下にはリズムシークエンスの無機質な音が鳴り続け、LEDの蛍光灯が無限の明滅を繰り返していました。

Yoshinori Kataoka (IN FOCUS)
Yoshinori Kataoka (IN FOCUS)

会場にいた作家のArikawa氏にお話を伺ったところ、新宿7丁目で生まれ育ったため、歌舞伎町や高層ビル群の溢れる光が記憶の原風景にあり、今展はそんな彼の過去の感覚や記憶に紐づく表現なのだそう。

私も幼少期にいっとき新宿のはずれに住んでおり、次々に生えてくる高層ビルが原風景にあるので、通じるものを感じました。

直視し辛い蒼白い眩しさの中で、冷たく突き放されるような感覚と、無性に惹きつけられるような感覚--今展で感じたそんなアンビバレントな感覚は、眩しい都会のけしきの中に身を置く感覚によく似ているなあと思いました。次作も注視したい作家さんです。

hiroyuki Arikawa (WORKSHOP) @workshop__tm
個展「Reflective Configuration」
日時:1/21(Sat) – 2/5(Sun)
   月-金15:00 – 20:00 土日13:00 – 20:00
会場:CONTRAST
   1-49-4-1F & B1F Tomigaya, Shibuya, Tokyo

writer editor(東京都渋谷区)

奥渋在住20余年。旅、アート、インテリア、ウエルネス、映画、猫など多様なメディアに携わる文筆家。

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