エリザベス女王死去を伝えたBBC国民的キャスターの「裏の顔」児童わいせつ画像入手で起訴
■動物との性行為やサディズムを含む画像も作成
昨年7月、性的な写真の見返りに未成年者にお金を支払っていたとして降板した英BBC放送の看板キャスター、ヒュー・エドワーズ被告(62)が児童わいせつ画像入手容疑で昨年11月に逮捕され、今年6月に起訴されていたことが分かった。英メディアが一斉に報じた。
エドワーズ被告は7月31日、ウェストミンスター治安判事裁判所に出廷する。
英紙タイムズによると、エドワーズ被告は2020年12月~22年4月、挿入的な性行為、動物との性行為やサディズムを含む画像6枚、非挿入的性行為の画像12枚、エロティックなポーズの画像19枚を入手していた罪に問われている。
画像はWhatsAppを通じて共有されていた。1978年児童福祉法違反に当たり、有罪になった場合、最高10年の禁固刑や罰金が科される可能性がある。BBC関係者はタイムズ紙に「BBCが警視庁から知らされたのは7月29日に電話がかかってきた時だ」と衝撃を打ち明ける。
■「英国公共放送の顔」の裏の顔
1984年にBBCに入局したエドワーズ被告は「10時のニュース」を担当し、一昨年9月にはエリザベス女王の死去を伝えた英国で最も名の知れたBBCの看板キャスターだった。
どんな状況でも冷静なパフォーマンスを見せるエドワーズ被告の評価は高く、ウィリアム皇太子とキャサリン妃の結婚式、チャールズ国王の戴冠式など、幾多の王室行事を担当した「英国公共放送の顔」。
しかし昨年7月、英大衆紙サンが今回とは全く別件のエドワーズ被告の未成年者性的スキャンダルをスクープしてから評価は地に落ちる。
■「コカインの購入資金を渡し続けた」
「子どもの純真さを奪い、死に追いやるかもしれないコカインの購入資金を渡し続けた」――性的な写真の見返りに3年間にわたり未成年の子どもに計3万5000ポンド(約693万円)以上を渡したとして母親がエドワーズ被告を告発。
母親は子どもがエドワーズ被告から受け取ったお金でコカインを購入し続けていることに気づき、昨年5月、BBCに「もう、うちの子にお金を与えないようエドワーズに止めさせてほしい」と苦情を申し立てた。
母親は「子どもはわずか3年の間に幽霊のようなコカイン中毒者になってしまった。私が望むのは、この男(エドワーズ被告)が性的な写真にお金を払うのをやめ、子どもの薬物中毒に資金提供するのをやめることだ」と訴えた。
■他者の過ちを追及する報道機関は常に自らを戒めるべき
BBCは昨年3月、“ジャニーズ王国”の創設者ジャニー喜多川(2019年、87歳で死去)の児童性的虐待を取り上げたTVドキュメンタリー「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」を放送し、日本社会に大きな衝撃を広げた。
他者の過ちを追及する報道機関は常に自らを戒めるべきだ。エドワーズ被告は今年4月に退職したが、3月末までの1年間の報酬は約48万ポンド(9500万円)。前年の43万9000ポンド(約8690万円)から増額されていた。馬鹿げているとしか言いようがない。
BBCの看板キャスターが地位とお金を悪用して立場の弱い薬物中毒の未成年者の性を弄ぶことは決して許されることではない。
BBCはエドワーズ被告の犯罪行為だけでなく非倫理的行為があった期間の報酬の返還を求め、児童福祉や薬物中毒対策に当てるべきではないだろうか。