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【富田林市】天忠(誅)組河内勢慰霊祭、今年も7月20日に!錦織神社で規模拡大して開催されます

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

南河内の幕末のエピソードと言えば、やはり天誅組ですね。富田林市史(外部リンク)でも天誅組について詳しく記載があります。そして天誅組の中にいた河内勢は、富田林甲田で大庄屋の家柄である水郡善之祐(にごりぜんのすけ)をリーダーとするグループです。

水郡善之祐の命日は7月20日です。そこで昨年に続き今年も7月20日土曜日9時30分から錦織神社の参道入口にある慰霊碑前で天忠組慰霊祭が行われます。一般的には天誅組ですが「誅」ではなく「忠」という説もあるそうなので、今回は以下「忠(天忠組)」の字を使います。

7月20日は、天忠組河内勢のリーダー水郡善之祐をはじめ、辻幾之助、森元伝兵衛、田中楠之助らが元治元年7月20日(1864年8月21日)に処刑されました。富田林市史(外部リンク)には次のような記述があります。

七月二〇日、禁門の変の混乱に乗じて、自首して縛についた者らを中心に一四名、河内勢では水郡善之祐・辻幾之助・森元伝兵衛・田中楠之助、それに加え平野国臣ら生野の変の関係者などあわせて三三名が処刑された。火が堀川以西に及んだ場合に斬るとの訓令を無視しての暴挙であり、いちいち処刑するのは煩わしいので獄舎の外から長槍で突き、あたるに任せて刺殺したともいわれる。

昨年は決起160年のタイミングでの慰霊祭でしたが、今年は処刑された日から160年の節目に当たります。

昨年の慰霊祭より
昨年の慰霊祭より

今年は土曜日という事もあり、昨年よりも規模を拡大して行われるそうです。和太鼓の慰霊も行われます。

天誅組が決起した観心寺の楠木正成首塚前で楠木正成命日に奉納された喜楽座の俄メンバー
天誅組が決起した観心寺の楠木正成首塚前で楠木正成命日に奉納された喜楽座の俄メンバー

また第4回喜楽座公演の演目に天忠組を取り上げる予定のため、河内俄(にわか)の喜楽座役員も当日は参列するとのこと。

昨年は急遽決まり、かつ平日ということで参列者は少なめでしたが、今年は土曜日で太鼓の奉納もあるので、非常に賑やかな慰霊祭になりそうです。

慰霊碑の隣には、水郡善之祐の従者として天忠組に参加した和田佐市の碑があります。ちなみに1910(明治43)年に水郡善之祐の子で天忠組の生き残り、水郡長義(英太郎)によって建立されたとこのこと。

幕末の混乱期に決起した天忠組は、時期尚早だったために志半ばで敗れ去りましたが、明治維新の先駆けとして語り継がれるべき存在であることは間違いないでしょう。

時間と興味のある方は、ぜひ錦織神社参道入口で行なわれる天忠組河内勢の慰霊祭に出席して、幕末に時代を切り開こうとした郷土の人たちに思いをはせてみませんか。

また当日の午後5時から喜志新家町遊園で納涼盆踊り大会があります。盆踊りは午後7時からとのこと。錦織神社のある近鉄川西駅からは電車で3駅なので、こちらにも参加してみてはいかがでしょう。

天忠(誅)組河内勢慰霊碑

住所:大阪府富田林市宮甲田町7-2 錦織神社境内

アクセス:近鉄川西駅から徒歩6分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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