柴又帝釈天へお参りに行ったら、美味しい昼食を楽しみたい方も多いことでしょう。「やぶ忠 帝釈天参道店」は、挽き立て・打ち立て・茹で立てのおそばを食べられる老舗のそば店。いつもお客さんでにぎわっています。こちらで絶品かつボリューム満点の鴨せいろ、天せいろを味わってきました！

帝釈天へ向かう参道を東へ進み、ニ天門へだいぶ近付いた頃、道の右側にやぶ忠 帝釈天参道店が見えてきます。「そば処 やぶ忠」の看板と赤い提灯が掲げられた建物は、格子窓も美しい堂々たる和建築。ガラス張りの店頭の左側では、そば打ちの実演が行なわれており、「打ち立てのおそばを食べたい！」と俄然食欲が湧いてきます。

レトロな和のインテリアが素敵な店内は、粋でどこか懐かしい空間。どっしりした木製の一枚板のテーブルや、民芸品の飾り棚が見事です。壁にずらりと貼られた「男はつらいよ」のポスターがぴったりで、まさに寅さんの世界。居心地がよく和みます。

この日はおそばの風味を心ゆくまで味わおうと、筆者は「天せいろ」（税込1,250円）、同行の家族は「鴨せいろ」（税込1,250円）を注文しました。併せて「モツの煮込み」（税込650円）も頼んでみましたよ。お茶を頼んだところ、すぐにそば湯がたっぷり入ったポットを持ってきてくれました。優しいお味が嬉しいです。

ほどなく出てきたモツの煮込みはとろけそうにやわらかく、噛めば噛むほど広がる美味しさ。まろやかな味噌とたっぷり乗ったネギとの相性が抜群で、寒風の中でお参りをしてきた身に染み渡るお味です。体の芯から温まる！

続けて出てきた鴨せいろは、まずおそばの量にホクホク。せいろの上に乗った手打ちそばは、普通のお店なら大盛りではないか、と思うほどのボリュームです！このおそばが香り良くコシがあって、のど越しさわやか。鴨汁には風味豊かな鴨肉と、ネギがたっぷり入っています。出汁が効いたほの甘いお汁と、噛み応えのあるジューシーな鴨肉に、打ち立てのおそばが絶妙な美味しさです。

天せいろもそば、天ぷらともにボリューム満点。冷たいそばつゆはやや濃いめで、コシがあってつるんとしたおそばに良く合います。揚げ立ての天ぷらは、海老・キス・なす・カボチャ・ししとう。ひとつひとつが大きくて衣がサクサクです。ご覧ください、この海老の大きさ。ぷりぷりした海老の天ぷらと、極上のおそばを味わう贅沢さに、頬が緩みます。

おそばを食べ終わった後は、とろみのあるそば湯に残ったそばつゆを入れて、風味をじっくり楽しみました。大満足！何度でも足を運びたくなるお店です。

柴又帝釈天へお参りの際には、極上の打ち立てそばを食べに、やぶ忠 帝釈天参道店へ足を運んでみてくださいね。おそばの美味しさを心ゆくまで楽しめます。