アジア卓球選手権 日本に敗れた中国・孫穎莎のSNSコメントに185万「いいね」 棄権する孫に声援
カザフスタンで開催中の「ITTFアジア卓球選手権2024」(10月7~13日)の女子団体戦で中国が日本に敗れたことが、中国で大きな話題となっている。
日本は中国を3-1で下し、1974年の横浜大会以来、50年ぶりの快挙に沸いたが、卓球王国の中国では、まさかの事態に衝撃が走った。
とくに、世界ランク1位の孫穎莎が16歳の張本美和に敗れたことにショックを受けている人が多く、10日、SNSのウェイボー(微博)では、「孫が張本に3-2で負けた」というワードがランキング第1位に。中国の馬琳監督の責任問題まで浮上している。
10日夜、孫がウェイボーに「残りの試合をすべて棄権して帰国する」というコメントを発表すると、SNSはさらにヒートアップした。
そのコメントは以下の通りだ。
「私たちの応援のために会場を訪れてくれた方々に感謝します。試合ですので、勝ち負けはあります。私たちは全力を尽くしました。(中略)パリ五輪後、厳しい日程と試合が続きましたが、自分自身、充実していて、皆さんに支えられていたと感じます。
しかし、この期間中、うまくコントロールできず、調整できなかったと思います。(中略)コーチ陣が私を守るため、アジア選手権の個人種目の棄権に同意してくれました。皆さん、心配しないでください。(中略)引き続き、応援よろしくお願いいたします」
孫の公式ウェイボーのフォロワーは約840万人いるが、このコメントには、185万の「いいね」がつき、37万ものコメントが寄せられた(以下の写真参照。11日午前11時、日本時間)。
また、同時刻、ウェイボーの「孫穎莎がアジア卓球選手権から退出する」というワードは3億人以上が閲覧し、12万3000以上のコメントが寄せられた。
コメント欄には「ゆっくり休んで、早く戻ってきてね」「お疲れさまでした」「永遠に莎莎(孫の愛称)を応援しているよ」「働きすぎだったね」などの励ましや同情、声援が集まった。
孫は7~8月のパリ五輪の卓球女子団体、同混合ダブルスで金メダル、女子シングルスで銀メダルを獲得するなど、卓球王国の中国の中でも、とくに人気と実力を兼ね備えた選手。
同女子シングルス決勝で同じ中国の陳夢に破れた際、孫の熱狂的なファンがSNS上で陳夢を誹謗中傷し、北京市公安局に逮捕される事態になったこともあった。