【仙台市宮城野区】お城の中でゆっくりとお蕎麦を食す贅沢なひととき。人気蕎麦店のかしわざる実食レポ
仙台市宮城野区・若林区を愛する号外NETライターの長谷川誠です。
お蕎麦が美味しい山形出身ということもあってか定期的に無性に蕎麦が食べたくなることは、何度かこちらの記事でもお伝えしておりますが、今回もそんな蕎麦欠乏症中にお邪魔したお店のご紹介です。
でも、やっぱり「蕎麦」っていいですよねぇ…。個人的に落語が好きなこともありますが、何ていうか、ちょっと「粋(いき)」でいなせな印象があります。ちょいとごめんよ! と暖簾をくぐり、ササっと蕎麦をたぐり、シメの蕎麦湯でひと息ついたところでお店から飛び出していく。宵越しの銭は持たない江戸っ子の粋な生活の一部のような蕎麦。いいもんですねぇ。
今回ご紹介するのは、そんな蕎麦を、なんと! お城の中でいただくことができるお店です。
そのお店があるのは楽天モバイルパーク宮城のほど近く。交通量の多い、新寺通り沿い。仙台駅方面に向かう際に、こちらの年季の入った看板を見かけたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ということで、看板から奥に進みますと…。こちらがそのお店「そば処あおば」さんの外観です。
はい。ね。すごいですよね。もう、完全に「お城」です。しかもお城はお城でも、てっぺん周辺の天守閣部分。お城の下部が地中に埋まっていてもおかしくないような店構えです。お城の中で食べるお蕎麦、ちょっとワクワクしながら入店します。
入店すると入口には食券機がありました。お城の中に食券機。過去と現代の融合に感心しつつ。まずは、こちらの食券機でオーダーです。
恒例のメニュー表チェックは食券機の画面にて。
各種の温かい・冷たい蕎麦とうどんにご飯もの、各種トッピングもある安心できるお蕎麦屋さんのラインナップ。福島県会津地方や長野県伊那市高遠町で食べられている辛つゆ蕎麦(辛味大根や味噌のつゆで食べる蕎麦)の「高遠そば」があるのもいいですねぇ。
店内はお城のような外観から一転して、小上がり席にテーブル席のある、いかにも「お蕎麦屋さん」といった落ち着いた和の雰囲気。
ということで席に着席。慌ただしく調理してくれている厨房の様子を眺めつつ、着丼を待ちます。
待ちながら香ばしくて美味しいそば茶もゴクリ。そば茶も大好きなだけに、お茶がそば茶というのも地味に嬉しいですねぇ。お茶で蕎麦の実の香ばしさを楽しみながら、自分が注文した蕎麦がゆで上がっていく様子を見守る。これまた粋でございます。
ほどなくして、私が注文した「かしわざるそば」着丼です。早速いただきましょう!
まずはお蕎麦だけを少しだけツルリ。細切りですが、しっかりとした噛み応えとなめらかなのど越し。そして鼻をぬけていく蕎麦の香り。美味しいなぁ。
つけツユの中心には、どーんと大きな肉厚椎茸さんがのっています。
椎茸をめくってみると、大量のかしわ(鶏肉)が…。そして見てくださいよ、このツユ表面に浮かぶ美味しそうな鶏油。このツユに美味しいお蕎麦をつけて食べて、美味しくないわけがないじゃないですか。
早速、お蕎麦をツユにつけズルズルズルー。塩味と甘味が適度なバランスのツユ、そして鶏油、そして美味しいお蕎麦。はい、ほら、美味しい。間違いない。
実は事前に「そば処あおば」さんの情報を調べてお邪魔したのですが、こちらのかしわざるそばのファンも多いということでした。納得の美味しさです。
肉厚な椎茸さんのジューシーさも合間に楽しみながら。
シンプルなもりそばやざるそばもあっさりとしていて美味しいですが、鶏の旨味が加わるとコッテリ寄りになってくれるので、これまた美味しいです。そんなつけツユと一緒に一気に蕎麦をすすります。
あっという間にお蕎麦は完食。シメのそば湯に突入です。そば湯でつけツユの旨味も存分に楽しみたかったので、ちょっとだけかしわを残しておいてみましたよ。
トクトクと白濁したそば湯をそそぎ、ツユをごくり。満たされたお腹にジンワリと染み渡る美味しいそば湯&ツユ。…ふぅ。至福のため息が漏れます。食後の幸せなひととき。
お蕎麦もかしわもそば湯も堪能し、大満足のごちそうさまでした!
いかがだったでしょうか。お城の中で食べられる美味しいお蕎麦、くつろぎのひと時を過ごすことができる「そば処あおば」さんのご紹介でした。気になった方は是非足を運んでみて下さいね。
●そば処あおば●
〒983-0045 宮城県仙台市宮城野区宮城野2丁目13−12