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被災時の【子どものストレス】と【心のケア】

えふママ*心理士臨床心理士・公認心理師

こんにちは。現役心理士ママのえふです。

令和6年1月1日に大地震が起こり、全貌が見えない中、大変な状況の方も多くいらっしゃるかと思います。

そのような状況で、まず必要になるのが食料や日用品などの【物資支援】です。

しかし、一方で、物資支援だけでなく、【心のケア】も必要になります。

情報として知っておくだけで、心が少し軽くなったり、子どもへの関わり方が変わったりするかもしれない。

それによって、その子の心が早く元気になるかもしれない。

そんな思いで、【被災時の子どものストレス反応】【被災時の子どもの心のケア】についてまとめてみました。

※この情報ですべてを網羅しているわけではありませんし、”こうしなければ!”と思いつめたりしてほしくないなと思っています※

【被災時の子どものストレス反応】

災害が起こったとき、誰しもが強いストレスにさらされます。

そんなとき、“どのようなストレス反応が出るのか”を知っておくことで、対応できることが変わってきます。

ただし、睡眠の不安定さは長期になりやすいと言われています。

反応が強すぎて苦痛があまりに強いときや、1ヶ月以上経っても改善傾向が見られないときには、専門家に相談しましょう。

【被災初期の子どもに現れやすいストレス反応】

①身体の反応

②感情・情緒の反応

③行動・注意の反応

④発達障がいのお子さんにみられる反応

⑤4歳頃〜小学低学年にみられやすい反応

⑥ショックな出来事を再現する遊び

“もしかしたら「自分のせいかも…」と思っているかも”と思ったときは、

「前にも大きな地震(津波)があったよね。〇〇くんくらいの歳の子って、ときどき『僕が悪い子だから、こんな大変なことが起こったのかも』って思うことがあるんだけど、〇〇くんはどうかな?」

と尋ねてみましょう。

※補足※

「何言ってるの!」と子どもの考えを否定しないようにしましょう。

「そうだよね。〇〇くんくらいの歳だったらそう思っちゃうよね。でも、そうじゃないんだよ」

と、丁寧に地震のメカニズム等について説明して安心させてあげましょう

再現遊びが始まった場合、基本的に止める必要はありません。

周囲の目が気になる場合は、人目につかないようにしてあげると良いでしょう。

ただし、際限なく何度も何度もくり返している場合は、子どもの恐怖感が強すぎて、本来子どもの安心を回復させるための遊びが機能していない可能性があります。

その場合は、専門家に相談されることをお勧めします。

以上、【被災初期の子どものストレス反応】について紹介しました。

次に、どのようにケアをしていけば良いのかについて説明します。

【被災時の子どもの心のケア】

保護者など、身近な大人だけでなく、今後、現地に支援に行く方も知っておいてほしいと思います。

【被災時の子どもの心のケアに大切なこと】

①落ち着いて話しかける

②安心感を与える

③子どもの話を聞く

④なるべく普段の習慣を保つ

⑤被災地の映像をくり返し見せない

⑥子どもの言動を受け止め、見守る

⑦大人自身がストレスケアをする

可能であれば、遊ぶための場所や時間を設けてあげると、子どもの心は安定しやすくなります。

ここに書いた7つのことを、必ず全てしないといけないわけではありません。

できる範囲で大丈夫です。

支援に行かれる方も、自分自身の心のケアを大切にしてほしいなと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

1日も早く平穏な生活が送れることを、心から願っております。

必要な誰かに届きますように。

参考資料

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000018h6g-att/2r98520000018hm7.pdf

https://www.unicef.or.jp/kokoro/

https://www.plan-international.jp/special/support-tips/

臨床心理士・公認心理師

\子育ての「困った」解決のヒントを発信/現在、1児の母として子育てをしながら働く、現役心理士です。これまで多くの未就学児~小学生のお子さんと保護者の方の支援に携わってきました(行政、医療、福祉などの領域で勤務し、年齢や診断の有無に関わらず多くの方々に関らせていただきました)。育児に困ったママパパの心が少しでも軽くなるお手伝いができればいいなと思い情報発信をしていきます。【保有資格】臨床心理士、公認心理師、学会認定の資格1種

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