SNSにあふれる"見たくない情報"から離れるためには
SNSは人々の心を映す鏡です。大きな事件があると、人々は動揺し、他の人と気持ちを共有することで心の安定を保とうとします。
先ほど起こった重大な事件について、SNSには多数の投稿があふれています。事件現場の画像や動画、犯人についての憶測、事件に便乗して強い口調で意見を述べる人など、普段よりも活発にやり取りされています。こちらも通常の心理状態ではないため、受け止めることがつらいという人もいるでしょう。
つらいと思ったらしばらくSNSから離れる
つらさを感じたら、いったんSNSから離れてみませんか。SNSの通知を切るだけでも、開く回数は減ります。サービスからログアウトする、アプリをアンインストールするなど、すぐにSNSを見られない状態にするのもいいでしょう。スマホが近くにあると気になってしまうので、スマホを隣の部屋に置くなど、物理的に距離を置くことも心の安定を保つことに役立ちます。
SNSが提供する機能を使って、特定の投稿をなるべく見ないようにすることもできます。Twitterでは、指定したキーワードをミュート(非表示)にする機能があります。見たくない情報に関連するキーワードを複数入れておくと、表示を減らせます。
また、Twitterにはニュース記事などのサムネイルを表示させない、動画の自動再生を止める機能もあります。アプリの「設定」から、これらの設定を行っておくと見たくない情報を減らすことができます。
Twitterの画像・動画を非表示にするには、以下の手順で行います。
1. 画面左上にある自分のプロフ画面をタップして「設定とサポート」を開き、「設定とプライバシー」をタップする
2.「アクセシビリティ、表示、言語」をタップする
3.「画面表示とサウンド」(表示)をタップする
4. メディアのプレビューを「オフ」にする
他のSNSは投稿単位ではないため、事件に関連する投稿をしている相手をしばらくミュートしておくことがおすすめです。
また、YouTubeやTikTokなどの動画共有サイトでは、「おすすめ」に表示されてしまうこともあるでしょう。落ち着くまで、サービスを開かないようにしておきましょう。
事件に関連する投稿は自分がしなくてもいい
ニュースが気になって仕方ない、すぐに誰かに伝えたいという人もいるでしょう。しかし、そのニュースは本当に自分の友人や知り合い、フォロワーが知りたい情報でしょうか。
今回の事件では、大手メディアもショッキングな映像を流しています。そして、拡散されています。自分が投稿しなくても、相手は知る機会があります。わざわざ「自分が」と乗り出すことはやめましょう。
さらに、よかれと思って情報を共有し、その情報がデマやフェイクニュースだったということもあります。悪意ある人に加工された動画かもしれないし、なりすましアカウントが流した情報かもしれません。
デマやフェイクニュースは、SNSだけでなく、LINEのメッセージや口頭でも伝えられます。親しい人に聞かされることで、相手は信じやすくなります。
もし、自分がデマやフェイクニュースを流してしまったら、すぐに投稿を取りやめ、訂正をしましょう。メッセージの場合もすぐに相手に誤りだったと伝えましょう。
これまでも有事の際は、しばらくSNSが荒れることがありました。仕事の関係で離れられないなど、様々な理由で利用している人もいるとは思いますが、つらい思いをしてまでSNSを続けることはありません。しんどさを感じたらスマホやPCから離れて、外出してみてはいかがでしょうか。
また、誰かに相談したいときは、厚生労働省の「まもろうよこころ」に紹介されている窓口に電話やSNSで相談できます。ぜひ利用してみてください。
※2022年11月17日15時 Twitterの画像・動画非表示の方法について追記