あの『秋田ラーメン総選挙』の初代王者！世界進出も果たした名店の味に舌鼓！

秋田ラーメン界の横綱は、昼飯難民を救う。

先日、昼飯を食べ損ねた私は大曲の片隅で途方に暮れていた。時刻は昼の15時前。ウマいラーメンでも食いたいけど、大曲でこの時間にやってる店って意外と無いんだよなぁ。仕方ない、今日は晩飯まで我慢……って、あるよ。あるんだよ。秋田県民が愛する名店『桜木屋』は、立合いからラストまでノンストップで営業中だ。

あの人気ローカル番組「秋田ラーメン総選挙」でも初代王者に輝いた『桜木屋』は、秋田の北部に位置する大館市が発祥。現在は秋田県内に5店舗のほか、2023年5月にはドイツのデュッセルドルフにも出店し、華麗に海外進出も果たしている。今日はそんな『世界のSAKURAGIYA』で、ワールドワイドな一杯に舌鼓といこう。

品書き

広東麺：900円、ニラそば：900円、中華そば：700円、ネギ塩ラーメン：850円、肉そば：900円、ネギ味噌ラーメン：900円、鶏の唐揚げ：390円など。

『桜木屋』といえば、東西の横綱に君臨する広東麺とニラそばが名物だが、他のメニューも侮れない。大舘市の1号店が誕生した際に生み出された伝統の一杯・ネギ味噌ラーメンや、濃いめの醤油スープの上で卵黄とたっぷりの豚バラが躍る肉そばなども人気だ。

そんな中、私のお気に入りは西の横綱・ニラそばと、サクッとした食感が特徴の鶏の唐揚げ。他のメニューも気になるところだが、今日はこの黄金コンビでファイナルアンサーだ。

ピリ辛スープと唐揚げの相性も抜群！『桜木屋』のニラそばが最強レベルでウマい！

さあ、西の横綱・ニラそばの土俵入りだ。ピリ辛スープに待機するたっぷりのニラや豚肉、そして光り輝く卵黄が私の食欲を加速させる。さっそくスープからいってみよう。

ウマい。やっぱりウマい。具材の旨味と自家製辣油の芳ばしさが見事にフュージョンしたスープは、もはや無限に飲めそうな完成度。辛味のバランスもジャストで、ハイレベルな「ウマ辛」を見事に体現している。

そんな絶品スープから中華麺を救出して、ニラや豚肉もろとも口に運ぶ。旨味たっぷりのスープ、モリモリの具材、そしてプリップリの中華麺による見事な三所攻め。安定の横綱相撲で、今日も幸せの果てまで吹っ飛ばされた私だ。

ラーメンの相棒といえば餃子が代表選手だが、『桜木屋』ではビッグサイズの唐揚げが外せない。カリッカリでジューシーなその逸品を、そのまま豪快に頬張るのも良し、ニラそばのスープに浸してから食べるのもおススメ。ちなみに、注文時の申告で食べやすい大きさにカットしてもらうことも可能だ。

2018年のオープン以来、未だに昼間は行列ができる『桜木屋 大曲店』。衰え知らずの味もさることながら、提供スピードが早く店員さんが親切なのも嬉しい。味・スピード・雰囲気。『桜木屋』はそのすべてを兼ね備えた、まさに秋田ラーメン界の横綱だ。

秋田の北部の町から海を渡り、世界進出を果たした名店の一杯。秋田県民が認めたその味は、今日もやっぱりウマかった。