ガンバ大阪VSベガルタ仙台戦は1-1の引き分け。G大阪監督・選手の試合後のコメント。
ガンバ大阪の1stステージ、ホーム最終戦。MF堂安律がクラブ記録を塗り替える、17才4日で先発出場を飾る中、セットプレーからMF今野泰幸のゴールで先制したG大阪だったが、終盤に追いつかれて引き分け。昨年の公式戦で3度対戦し、一度も勝てなかった仙台から、またしても勝利を奪うことはできなかった。
この結果を受け、G大阪は2試合を残して1stステージ優勝の可能性が消滅した。試合後のG大阪監督、選手のコメントをお届けする。
●長谷川健太監督
ホームでアグレッシブなサッカーをしようと選手たちにし話をして、今週はずっとそう言い続けたのですが…選手も今日はそういう気持ちはあったと思いますが、なかなかそれがプレーで、試合で表現できなかった。サポーターもこういう梅雨の時期に試合にきてくれる中で、もっとスカっと晴れるような試合をしたかっだけに、そういう風に試合を進められず申し訳なかった。ただ、こういう時期はどのチームにもある。いまは気持ちはやろうとしても、なかなか身体がついていかなかったり、チーム全体でオートマチックに動けなかったりということが続いている。1点目をセットープレーから獲ったあとも、カウンターから何回かチャンスがあり…たら、ればですが、そこが決まってくれば、また変わってくるのかもしれませんし、いい時のガンバなら、そういう中でも焦れずに、ボールを動かしながら、相手を逆に走らせるようなサッカーができていたのが、いまはなかなかそういうサッカーができていないと感じています。ですが、やっていくしかない、前を向いて進んでいくしかないですから。もちろん、選手も我々も、引き分けでいいとは全く思っていないし、ホームでは勝ち点3を目指してこれからも戦っていきたいと思っている。勝ち点1を積み上げたからいいや、ではなくて、更にクオリティの高いサッカーを目指して、もっともっと内容にも拘り、勝ち点にもゴールにも拘って、これからの試合を戦っていきたい。もちろん、今日も、試合前にはそう言う話をして試合に入ったのですが、なかなか結果として出す事ができなかった。引き続き、中2日でアウェイでの試合になりますが、内容、結果にこだわってチームのレベルをあげていけるような試合をしていきたいと思っています。
そういう意味では今日、堂安が45分でしたが、途中からボールを触りだし、彼なりのリズムを出す事ができたんじゃないかと思います。これから更にチームに慣れていけば更に彼の良さがでてくると思いますし、そういう意味ではチーム内でいろんな競争をしながらチームの底上げ、活性化を図っていきたいと思います。今日、浦和が優勝したようですが、優勝に値する戦いをしたこその結果だと思っています。我々も負けずに残り2試合、セカンドステージに向けて戦っていきたい。
ー2列目の選手が本来のパフォーマンスではなかったように感じました。そこの組み合わせもこれからいろいろ試していくことになるのでしょうか。
そうですね。やりながらになると思いますが、今シーズンは2列目がもう一歩、活性化していかないので。リンスの2列目も含めて、少しそマイナーチェンジも考えていきたいと思っています。
●堂安律
もっとやれたんじゃないかと思います。(途中からバイタルに入って行ったり持ち味を出しましたが)でも、その回数が少なかったし、もっと増やしていければ得点に繋がるシーンやアシストも増えると思うので、そこは課題だと思います。監督からは考えず過ぎずにやれと言われていたし、僕の特徴は真ん中でのプレーだから、そこは意識してやっていたのですが、もっとタイミング的に入っていかなければいけないシーンもあったし、そこは次の試合や、練習試合からいろいろ変えていければいいと思います。
ー試合前には宇佐美選手といろいろ話されたのですか?
「楽しんでやれ、そうすれば巧くいくぞ」って言ってもらっていたのですが、あまり楽しめなかったというのが正直なところ。もっと楽しんでやれればいろんなアイデアとか、ボールにもいけたと思うので、そこはもっとやっていければと思います。
●今野泰幸
ダメでしたね。相手が強かったです。守備もめっちゃしっかりしていたし、FWもしっかり守備をするし、前からいくところと、さがるところもはっきりしているし、プレッシャーくるときはくるし、相手がすごく良かった。(先制したところまでは苦労していたとはいえ、プラン通りでした?)そうですね。セットプレーからとれたのは、ガンバとしてはでかかったし、これでうちのペースになるかなと思ったら、やっぱり後半は、ほぼ相手ペースで中盤も相当支配された。なかなかボールにいけないし、いったらいったでパスを繋がれるし、全然ボールも取れないし、流れからしてこのままいけばいつかやられるだろうな、っていうのは正直思っていました。(取れなかった要因は?)とったあとに、俺らからボールを失うのが早かったですからね。俺らがボールを持った時にもっとみんながサポートして僕らの時間を長く出来ていれば、相手も奪い返すのに体力を使うし、そうなると、相手ボールになった時に疲れている状態になってミスも起きてくるんだろうけど、そうはならなかったですからね。俺らが守備で走らされて、ボールをとったと思ったら相手にパスをしてしまい…ずっと相手ペースだからなかなかボールもとりにいけないし、メリハリがきかなくなて、ダラダラいくようになってしまって、どんどん支配されてしまったという感じでした。
ー浦和の優勝が決まりましたが。
浦和はとりこぼさなかったし、素直に力を認めるしかない。レッズが強かったということだと思うので。僕らはこういう試合で勝ち点3をとれていない。まだまだだなと思います。
ー良い時のガンバは悪いながらも試合の中で流れを修正する力があったと思うのですが。
結果論なんですけどね。少ないチャンスだったかもしれないけど、貴史がフリーでシュート打つ場面もあったし、そういうところで2点目がとれていればもっと俺らは強固な守備を築けていたと思うので。結果論と言えばそうだけど、確かに相手ペースの時に流れをこっちにもってくることは今日は全くできなかったですね。
●米倉恒貴
なかなか自分たちのサッカーができなかった。守備で最後のところはやられていなかったと考えても、やっぱり攻撃が単調になりすぎていることが多いような気もしますね。年間を通してよくない時期はあるってことは監督も言っていたし、それでも今日は…試合前にいい試合をしようといっていたので、そういっていた中での今日の試合は物足りなかったです。
ー相手に封じ込まれたというのと、ガンバが攻撃で上回るパワーを持てなかったというのではどちらの印象が強いですか?
チャンスは結構作って、2点目が早めに入ればまた展開が違ったと思うんですけど、今日に関して言えば相手がうまくうちのストロングポイントを消してそれに苦戦したかなという気がします。パトと貴史のところは…どこの相手も研究してくる中でそれ以外の選手がもう少しアクセントをつけられるかどうかが大事だと思います。(2トップを対応されると難しくなる)そうですね。それでもサイドの俺とかハルとか、サイドハーフの選手がもっと攻撃でアクセントをつければ中もあいてくるし、パトと貴史のところ以外でもう少しサッカーが出来ればと思います。でもこういう試合もあると思うので、その中でも結果に拘って、今日の試合でも勝てるチャンスはあったと思うのでそこに拘ってやりたい。
●東口順昭
追加点をとれるチャンスはあったのですが入らずに、最悪1−0で終わればと思っていたけど、踏ん張り切れなかったように思います。ボールのまわしもなかなかうまくいかず、うまく相手にはめられてるなっていう感じはしたし、なかなかしんどい展開でした。(ビッグセーブもありましたが)それが1点も決められずにやれればよかったのですが、あそこでゼロで終わらせられるかどうかが自分の課題でもあるし、上を目指すには絶対に必要なことだと思うので。そのためには僕1人じゃ無理なので、チームメイト、ディフェンスラインとしっかり話をして、1点はとってくれているからこそゼロで終わらす事をやっていきたい。そうすれば、どんどん上にいけると思うので、今、踏ん張りどころかなと思います。
●岩下敬輔
(ペースのあがらない試合でした)そうですね。見たままの試合だったと思います。非常にもったいない試合でした。(リズムをかえようと縦にボールをいれようという意識はみられましたが、あわないシーンも多かった)そこは受け手と出しての考え方のずれがありますし、前の選手もすごくやろうとしてくれるのは分かるんですが、そのタイミングがなかなかあわないから、いい形で狙い通りに崩せているシーンは少なかったな、と。ただその中でも個で崩せているシーンとか、貴史とパトで、とか、サイドの選手と崩せてるシーンはありましたからね。そういうシーンで仕留め切らないとこういう試合になる。90分のどこかで集中していないと、追いつかれたり、逆転されるような雰囲気になるということは、ずっとサッカーをやってきたのでわかっていたし、非常にもったいない試合だったと思います。
ー相手にはめられている感も強かった。どういう変化を求めていましたか?
それでもTテンポをあげてダイレクトを入れたり、誰かがフリーランをして、自分を犠牲にして誰かのためにスペースをあけたりということが出来るようになってこれば、もっと崩せていたはず。今はシンプルに貴史からパトっていうのが惜しいシーンになっているように感じてしまっているというか…ああいうシーンでチャンスになっているようでは本当はダメだと思いますしね。もっともっと誰かが絡みながら攻撃を作っていかないと、決定機は増えていかないし、チーム全体で作り出したゴールは増えていかないですから。だからこそ、ああいう形をセレクトしなくてもいいように、もっと選択肢を増やしていけるよう、周りの選手が絡んでいくことをチームとして考えていかなければいけないし、僕らも後ろからのテンポで、ディフェンスラインや中盤の選手がもっと押し上げてゴール前に絡んでいけるように努力していかないといけないと思います。