“キャリア15年目の新人ソロシンガー”鈴木愛理の、大いなる可能性を感じさせてくれたセッションに密着
鈴木愛理が「感じたことがないワクワク感があった」セッションとは?
「アイドル」から「アーティスト」へ――2005年、アイドルグループ℃-uteのメンバーとしてデビューした鈴木愛理が今年ソロデビュー。パフォーマンス力の高さで、他のアイドルからも一目置かれる存在だった同グループの中でも、鈴木はそのダンス、歌唱力のスキルの高さ、ファッション誌『Ray』の専属モデルも務めるそのルックスの良さ、親しみやすいキャラクター、慶応義塾大学に進学したクレバーさを兼ね備え、常に注目を集めるエース的な存在だった。しかしグループは昨年惜しまれながら解散。「歌うことが大好き」な鈴木は、今年6月にソロデビューを果たし、キャリア15年目の注目の新人ソロシンガーが誕生した。
そんな鈴木が、『Sound Inn “S”』(BS-TBS)に登場。“時を超えた、ここでしか聴くことのできないサウンド”がコンセプトのこの番組で、島田昌典、斎藤ネコ、本間昭光という3人のJ-POPシーンを代表する音楽プロデューサーが手がけるアレンジ、最高のミュージシャンの演奏で、オリジナル、カバー曲を披露。鈴木のシンガーとして新たな魅力を見せてくれた。鈴木が「感じたことがないワクワク感があった」という収録の模様をレポート。
島田昌典と、決意の歌「start again」を披露
一曲目は、ソロデビューアルバム『Do me a favor』から「start again」を披露。ダンスチューンのこの楽曲を、島田昌典が、流麗なストリングスとブラスサウンドで、70~80年代世界中で人気だった英・ロックバンドELO(Electoric Light Orchestra)風の、キラキラしたロックサウンドにアレンジした。この歌は、「アイドルとして15年間、ハロプロの歌を歌ってきたので、ソロで歌うことに自信がなかった。同じ歌で再出発するのが正解なのか、迷っていた」と、ソロシンガーとしてデビューすることを迷っていた、彼女の、これからも歌を歌っていくんだという決意の歌でもある。ファンへの思いを素直に歌い、<僕らはいま また歩き出すよ>と、次のスタートへのファンファーレを鳴らしている。鈴木の歌はもちろん、歌っているその表情が素晴らしい。聴き手の背中を押してくれるこの曲を、笑顔が印象的な豊かな表情で歌い、思いを伝える。島田も「自分の世界をきちんと持っている。伸びやかな歌がいい」と鈴木を絶賛していた。
妄想ソング「私の右側」は、斎藤ネコが、よりやわらかく、かわいらしいアレンジで、鈴木の歌を引き立てる
二曲目は、鈴木が作詞・曲にたずさわり、テレビ初披露となる「私の右側」。焼肉屋での妄想を綴ったポップなラブソングだ。その歌詞とメロディから刺激を受けた斎藤ネコが、「やわらかさがあった方がいい」とチェンバロ、ハープを使ったアレンジを仕上げる。鈴木はこの楽器に興味津々で、ミュージシャンに弾かせてもらっていた。友達以上恋人未満の男子が登場するこの曲だが、「最近の男子は草食系が多すぎる(笑)。私は男!って感じの方がいい。でもこの曲の男子は頼りない方がいい(笑)」と、理想の男性像も聞かせてくれている。
鈴木愛理×本間昭光=新しい「三日月」
ラストは、℃-ute時代にアコースティックライヴで、ファンのリクエストに応え一度だけ披露したという絢香の「三日月」をカバー。アレンジは本間昭光。多くのアーティストがカバーしているこの曲を本間は「この歌は歌っていると気持ちがいいから、みんなどうしても絢香を目指しがち。でも鈴木愛理の、新しい「三日月」が聴きたい。ゆらぎ、ちょっとはずす部分をどう表現するか、楽しみ」と、歌い手の表現力が試される、オーガニックでシャープなアレンジを用意。鈴木にソロとしてこれから成長して欲しいという、本間の期待であり思いやりだ。その期待に、鈴木は「夜の、人がいないバス停から家に帰るときに歌っているのがイメージできた」と柔らかく、優しく、でも芯の強さも感じさせてくれる歌で表現し、期待に応えた。
「もっと音楽の深みにハマりたい、もっと知識を増やしてまたこの番組に戻ってきたい」
全てを歌い終わった鈴木は、やり切ったという満足した表情で「勉強すること、指導していただくことが、今は本当に楽しい。この収録を経験して、改めて、もっと音楽の深みにハマりたい、もっと知識を増やしてまたこの番組に戻ってきたい」と語っていた。ソロシンガー鈴木愛理の大きな可能性を感じさせてくれる「Sound Inn “S”」は、10月20日(土)23時からBS-TBSでオンエアされる。