Instagramで「のろけ投稿」をするのはなぜ?(Twitterではしないのに)
TwitterやFacebook、LINEなど、近年SNSが普及し、人々のコミュニケーションにおいて重要な位置を占めています。また、最近では若者の間でVineやSnapchatなどといった新しいツールも流行。その目まぐるしさについていけてない人も多いのではないでしょうか。
数々のSNSサービスの中で、特に若い女性たちに人気を博しているサービスがあります。それが、Instagram(インスタグラム)です。
そもそも、Instagramって?
Instagram(インスタグラム)とは、ひと言でいえば「写真」に特化したSNSです。TwitterやFacebookのように、気になる人をフォローすると自分のタイムラインにその人がアップする写真が流れてきます。そこに「いいね!」やコメントをつけることができるというものです。
利用者数はTwitterを超える
驚くべきことに、昨年10月に月間アクティブユーザー数が3億人を突破しました。これは実に、Twitterを超える数字として、当時話題に。特に、アメリカのティーンからの人気は絶大。1日の投稿数7000万枚以上にものぼるといいます。
「おしゃれさ」が売り
文字より写真がメインのInstagramは、写真加工のツールが充実していることも特徴です。複数のフィルターが標準装備されており、トイカメラのような写真や、一眼レフで撮ったようなピントをぼかした写真を簡単に作成することができます。Instagram専用アプリを併用することでコラージュも簡単に作れるので、複数の写真を1枚に収めることも可能です。
水原希子やローラも
こうしたおしゃれな写真を手軽に作成・共有できるということもあり、日本でも若い女性を中心に絶大な人気を誇っています。女優やモデルといった芸能人も多く利用しており、特に水原希子、ローラといったファッションモデルのInstagramはフォロワー数が100万人を超えています。
新のろけツールとして定着?
SNSの中でも「おしゃれ空間」として認知されているInstagramですが、ひとつ面白い現象を耳にしました。それは、「Twitterでは”リア充投稿”しない女子が、Instagramでは”リア充投稿”をしている」というもの。
TwitterではNGでも、InstagramならOK
デート中の恋人のふとした瞬間や、二人で撮った写真など、Twitterでは「リア充アピールかよ」と揶揄されがちな”リア充投稿”を、Instagramでは抵抗なく行う女子が多いのだとか。
「他のSNSでは恋人がいる素振りを見せないのに、Instagramでは別」という女性が身の回りに少なくない、と10代〜30代の女性たちは語ります。
さりげなさを装える
先述したように、写真の加工が自由にできてコラージュも簡単に出来るInstagramは、「さりげなく」恋人の存在をほのめかすことができるツール。顔はわからないけれど、恋人といることがぎりぎり伝わるようなシルエットのツーショットに、ほんの少しポエミーな言葉を添える、というのが、”Instagramあるある”。あるいは、コラージュする複数の写真の中に、彼との写真もさりげなく入れる、という女子も多いのだとか。
少しキザな投稿をしても「おしゃれ空間」なので浮かない。Facebookの、実名登録のような堅苦しい雰囲気もない。Twitterの、2ちゃんねる的な「リア充揶揄」の空気もない。こうした環境が、基本はシャイだけど、ほんのり彼氏アピールをしたい女性の「リア充投稿」を可能にさせるのです。
SNSごとにキャラを使い分ける
リアルとSNSでキャラを使い分けるというのは、もはや現代人の基礎素養。それが上級者ともなると、各SNSごとにもキャラを使い分けている、というわけです。
アート&ユートピア空間
アート風おしゃれ写真で彩られる、悪意のないユートピア空間、Instagram。「写真に特化」というエッジの立ったブランディングに、実際のユーザー数がついてきているとなれば、今後ますます注目が集まることは間違いありません。
■参考記事
LINE、「KS(既読スルー)」から「MH(未読放置)」へ。「あえてのんびり」派も登場。