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キャンプツーリング初心者が最初に買うべき3つのキャンプギア

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

バイクでキャンプに行ってみたいけれど何を持って行っていいかわからない・・・という方は多いのではないでしょうか?

筆者は二児の父親なのでバイクでツーリングというよりは、家族と一緒に車でキャンプに出掛けることが多くなりました。

ここ数年キャンプツーリングに出かける人が増えてきたこともあり、アウトドアメーカーの広報とやり取りすることも増えてきましたが、敷居の高さを感じている人も多いようです。

ですがキャンプツーリングを楽しむためには最低限快適に寝るための3つのアイテムを購入すれば始めることが可能です。

あれこれ揃えるのは、一度行ってみて自分のスタイルに合わせて買い足していくのがベスト。

まずは最低限揃えるべきアイテム3つのキャンプギアと選び方を解説します。

なおキャンプギアを収納するためのツーリングバッグやネット等は省きます。

テント

キャンプに行くなら、まずは絶対にテントが必要です。

テント選びのポイントは以下の4点をチェックしましょう

1:ダブルウォール

2:二人用を選ぶ

3:前室が広いもの

4:収納サイズ

ダブルウォール

テントにはシンブルとダブルウォールがあります。

シングルは防水透湿素材を採用した一重構造のテントの事をいい、ダブルウォールは防水素材のフライシートと通気性の良い生地の二重構造です。

ダブルはシングルと比べるとか重くなりますが、結露が発生しにくく、後述する前室が広くなるなどのメリットがあります

二人用を選ぶ

テント内には必然的にヘルメットを持ち込むことになります。

バイクに着けておくと夜露でビショビショになってしまう可能性があるからです。

さすがに帰りにビショビショのヘルメットを被りたくはないですよね?

またキャンプ場は野生動物との距離が近いため、香りのあるものや食料を外においておくわけにはいきません。

もろもろテント内に入れることを考えると、一人用では少々小さいのです。

大人二人が並んで寝れるスペースが確保できるサイズが理想です。

前室が広いもの

前室にはライディングブーツを含めたライディングギアを置くことになります。

また悪天候時には調理スペースとして使うこともあるため、極端に広い必要はありませんが、ある程度のスペースを備えたものがいいでしょう。

収納サイズ

バイクへの積載量は限りがあるので、収納サイズが非常に大事です。

個人的には横幅50cm以上はちょっとでかいな・・・と感じますが、昨今快適にキャンプツーリングを過ごしたいという需要から、キャンプツーリングバッグも徐々に大きくなり、60cmのテントも収納できるようになってきています。

お勧めのテント

先に行っておきますが、筆者はモンベル信者です。

数あるモンベルのテント中で、価格やバイクとの相性を考えた際にお勧めのはクロノスドームです。

最近前室が更に広いクロノスキャビンというバリエーションモデルも登場しました。

どちらも収納サイズはコンパクトですが、クロノスキャビンは1kg程度重量増となります。

マット

マットには様々なメリットがあります。

1:地面からの冷気や熱を遮断する

2:寝心地を良くする

寒い時期は冷気、暑い時期は熱が地面から伝わってきますが、マットがあることで遮断する効果があります。

また硬い地面からの凹凸を感じさせない効果があります。

朝方に発生する結露によって濡れてしまうことも防げるので、マットなしで寝るのは難しいと思います。

マットにはウレタンマット、エアマット、インフレーターマットがあります。

後者二つは空気を入れて使いますが、穴が空いてしまうと使えなくなってしまうので、キャンツー初心者にはウレタンタイプがお勧め。他二つに比べてお財布に優しいのもポイントです。

マットの長さは頭の上には枕や荷物などを敷くことや足部分がはみ出しても問題ないので、必ずしも自分の身長と同じぐらい長い必要はありません。

身長164cmの筆者は150cmのマットを使っています。

なお愛用品はモンベルのフォームパッド150の旧型です。

現行型は袋がついてきたり、色が筆者が好きなブルーだったりします。。。欲しい。

寝袋

キャンプ場の多くは山の上などにあり、平地に比べて気温が低め。

そのため寝袋は必須アイテムとなります。

寝袋を選ぶ際のポイントは二つ

1:化繊かダウンか?

2:快適温度帯

寝袋に入っている綿は大きく分けると化繊で作られた人口綿かダウンの二種類になります。

ダウンの方が価格が圧倒的に高いので上位互換と勘違いされがちですが、これは大きな間違い。それぞれにメリットがあります。

化繊

濡れても保温力が落ちず、メンテナンスが楽。ダウンに比べて保温性が劣るため、暖かくするためには綿の量が必要になる。

ダウン

濡れてしまうと保温力が落ちてしまうので、メンテナンスが少々面倒。抜群の保温力があるので少ない綿の量で抜群の保温力を発揮する。

上記の理由からコンパクトなのはダウンなので、積載量に限りあるバイクだとダウンの方が良いという考え方もありますが、僕は個人的にはメンテナンスが楽な化繊が推し。

この辺りは好みで選んでも良いかもしれません。

快適温度帯

一般的に寝袋には快適温度と使用可能温度が設定されています。

快適温度は薄着で寝袋に入っても寝れる温度。使用可能温度は上下暖かい格好で寝れる温度と認識して問題ありません。

ただ快適温度は個人差があります。

例えば筆者が愛用の寝袋は快適温度が5度ですが、実際に5度で薄着で寝れるかと言われると無理です。

個人的な体感では気温が二けた代なら快適という印象です。

だったら初めから極寒でも使える寝袋を用意すれば・・・と思うかもしれませんが、そうすると逆に暖かい時期に暑すぎて寝れないことに。

真冬用の寝袋は中綿の量が多いので収納サイズが大きめ、更に価格も高額になります。

キャンプツーリング初心者は、まずは3シーズン使える寝袋を買うのがお勧めです。快適温度が5度ぐらいの寝袋ならゴールデンウィークから秋口ぐらいまで使えるのでお勧め。

筆者愛用はモンベルのバロウバッグ#3です。

コンビニが大きな味方!

まずは最低限のギアをもってキャンプ場に行ってみましょう。

近くに温泉やコンビニがある恵まれたロケーションのキャンプ場もあるので、足りないものはコンビニで買い足すぐらいがちょうど良いと思います。

一度キャンプに行くと、

湯を沸かしてコーヒーを飲みたい

焚火をしたい

簡単な調理をしたい

など色々やってみたいことが増えてくるので、それに合わせてギアを追加していくと良いでしょう。

沼にはまりますが、キャンプギアを物色しつつ次回の計画を立てている時間が最高に楽しかったりしますよ。

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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