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NY金4日:短期的な下げ過ぎ感から小反発

小菅努マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト
(写真:アフロ)

COMEX金8月限 前日比1.30ドル高

始値 1,085.100ドル

高値 1,093.80ドル

安値 1,079.80ドル

終値 1,090.30ドル

為替相場はドル高傾向を維持したが、短期的な下げ過ぎ感からショートカバーが膨らみ、小反発した。

アジアタイムは戻り売り優勢の展開となり、1,080ドル台前半を試す展開に。ただ、欧州タイムはドル高一服を手掛かりにショートカバーが膨らみ、一気に1,090ドル水準までの切り返しをみせている。何か目立ったドル売り・金買い材料が浮上した訳ではないが、引き続き短期的な下げ過ぎが強く警戒されている模様。もっとも、引けにかけては改めてドル高に振れたことが嫌気され、下げ幅を削って引けている。

本日は特に注目度の高い経済指標などの発表もなく、全体としては決め手難の相場環境になっている。中国株に引きずられる形で米国株も軟化しているが、リスクオフの文脈から金相場を買い進むような動きまでは見られなかった。再開されたギリシャ金融市場の混乱も報告されているが、ギリシャ債市場は総じて冷静な反応を示していることもあり、金相場に対する影響は限定されている。

引き続き現物市場主導で安値是正を進めるような動きは鈍く、基調判断としては下向き方向でみておく必要がある。ただ、短期的な下げ過ぎ感から日柄・値柄調整の必要性を認識している向きも多く、ボックス気味の展開が続いている。貴金属売りの投資ニーズは、中国リスクの直撃を受けている白金市場の方に集中しており、金・白金価格差は再び拡大傾向を示している。

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マーケットエッジ株式会社代表取締役/商品アナリスト

1976年千葉県生まれ。筑波大学社会学類卒。商品先物会社の営業本部、ニューヨーク事務所駐在、調査部門責任者を経て、2016年にマーケットエッジ株式会社を設立、代表に就任。金融機関、商社、事業法人、メディア向けのレポート配信、講演、執筆などを行う。商品アナリスト。コモディティレポートの配信、寄稿、講演等のお問合せは、下記Official Siteより。

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