【福岡市中央区】荘厳なお神輿と「なで牛」が迎えてくれる 鳥飼八幡宮
あけましておめでとうございます。お散歩ライターの石井つかさです。2025年が始まりましたが、皆さんはどちらで初詣をされる予定ですか?
福岡市中央区にある鳥飼八幡宮は、安産や縁結びで知られる歴史ある神社です。今回は年末に訪問し、特別に、普段は目にすることができないお神輿を見せていただきました。その荘厳な佇まいに圧倒されるとともに、鳥飼八幡宮が持つ多様な魅力を知ることができました。
神殿に隠された荘厳なお神輿
鳥飼八幡宮のお神輿は、神殿の中に安置されており、普段は見ることができません。今回は特別に拝見させていただく機会をいただき、その美しさに感動しました。漆塗りの黒い輿は、光沢が美しく、小さな鳥居とその奥に配置された鏡が神聖さを際立たせています。
「これは神様が乗る輿なんですよ」と説明してくださった言葉通り、その佇まいはまさに神聖そのもの。修復を経て美しい状態が保たれていますが、地域の方々でもその存在を知らない方が多いそうです。
神社では、このお神輿を活用した新しい祭りを復活させたいと考えているそうで、地域に根差した伝統文化を未来につなげる取り組みが模索されています。
現代に開かれた鳥飼八幡宮
鳥飼八幡宮は、伝統的な神社でありながら、現代に開かれた一面も持っています。境内では、神社の歴史や神話に関連するテーマであれば、イベントの開催や場所の提供も積極的に行っています。例えば、食文化をテーマにしたフェスや古着祭りといったユニークな催しが過去に行われ、多くの人が神社に足を運ぶきっかけとなりました。
「ただ伝統を守るだけでなく、現代の人々の生活に寄り添う神社でありたい」という想いが、多くの人に親しまれる理由の一つです。
ほっこりできる「なで牛」
そんな鳥飼八幡宮で、もう一つ注目したいのが「なで牛」です。手のひらサイズの小さな置物で、その背中や肩を撫でると肩こりや腰痛といった体の不調が和らぐと言われています。
筆者も思わず「老眼が治りますように」と願いを込めて目を撫でてみましたが、鳥飼八幡宮の高野さんに「老眼は無理です」と笑顔で返され、思わず笑ってしまいました。
この「なで牛」、中におみくじが入っています。初詣の際には運試しとして購入してみるのもおすすめです。机や棚の上に飾っておけば、毎日見るたびに癒やされる存在になりそうです。
鳥飼八幡宮で新年の始まりを
新しい年の始まり、鳥飼八幡宮を訪れてみませんか?
普段は見ることができない荘厳なお神輿に想いを馳せ、伝統文化の深さを感じた後、「なで牛」で健康や幸運を祈るひとときを。親しみやすさと神聖さを兼ね備えたこの神社で、新年のスタートを切ってみてはいかがでしょうか。