【福岡市早良区】「レモン餃子」が話題!福岡・荒江「家福」で味わう爽やかな餃子
お散歩ライターの石井つかさです。
レモン餃子という珍しい餃子があると聞いて、福岡市早良区荒江にある餃子専門店「家福」さんにお邪魔しました。餃子はすべて皮から手作りというこだわりのお店です。
店主の殷 志一(イン シイチ)さんは、日本で車の部品販売の営業職として働いていました。しかし、「自分の店を持ちたい」という思いが強まり、餃子店を開く決意をします。その後、中国にいる点心師の母のもとで修行を積み、餃子づくりの技術を学びました。
飲食業界の経験がない中、母親直伝の技術を活かしつつ、日本人の味覚に合う餃子を作るために約1年の研究を重ねました。そして2022年2月、「家福」をオープンしました。餃子の皮はすべて自家製で、焼き餃子や水餃子に適したモチモチの食感を実現しています。
家福では「レモン餃子」(税込600円/8個)という商品があります。皮にはレモンピールが練り込まれ、餡にはレモン果汁を加えています。爽やかな香りと酸味が口いっぱいに広がり、モチモチとした手作りの皮の食感と、たまに感じるレモンピールの歯ごたえがアクセントになっています。
筆者も焼き上げたレモン餃子をその場で購入し、急いで持ち帰って実食しました。「餃子なのにさっぱりとした味わいで、皮と餡のバランスが絶妙」と感じました。これまでに食べたことのない新しい餃子の味わいでした。
家福では、レモン餃子のほかにも多彩な餃子メニューを取り揃えています。肉汁餃子や特製辛味噌を使った辛餃子、丸ごと1尾の海老が入ったえび水晶餃子など、どれも手作りの皮と餡のこだわりを感じさせます。また、餡ににんにくを使用せず、特製にんにくタレで風味を加えるスタイルも特徴的です。
購入は店内で焼き餃子をその場で持ち帰ることも、冷凍餃子を購入して自宅で調理することもできます。冷凍餃子は、好きなタイミングで手軽に本格的な味を楽しめます。
家福の餃子はすべて夫婦二人三脚で手作りされており、そのため生産量に限りがあります。また、原材料の高騰もあり、来年(2025年)には価格を改定する可能性があるといいます。「質を保ちながら続けていくために必要な判断」と店主の殷さんは話します。
「家福」のレモン餃子は、餃子の概念を少しだけ変えてくれる一皿でした。新しい発見がある餃子としておすすめです。来年は価格改定の可能性もあるため、今のうちにぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。