【神戸市中央区】街歩きに元町商店街の名物グリーンティー!天保年間からはじまる茶舗の歴史がカッコイイ
元町商店街を散策していた私。
「今日はちょっと暑いわぁ。少し休憩しようかな~」
と思っていると、「グリーンティー100円」という魅力的なの看板が。
老舗茶舗の歴史に触れ、感じるロマン
店先でグリーンティーを販売していたのは、歴史の教科書でも紹介されている老舗茶舗「放香堂(ほうこうどう) 本店」でした。
実に約190年以上も前である天保年間に創業され、慶応3年の神戸港開港以降は、茶葉を茶壺に入れて輸出し、空いた茶壺にコーヒー豆を入れて持ち帰る形で、コーヒー豆の輸入を始めたお店です。
由緒ある茶舗でありながら、神戸にいち早くコーヒーを普及させ、神戸のハイカラ文化を牽引してきたお店なんですね。
「なんか…めちゃくちゃカッコイイ!」
歴史の勉強は不得手だった私ですが、神戸の歴史に思いを馳せると胸が高鳴ります。
さっそくグリーンティーをいただきました
この濃い緑色がなんとも美味しそうですよね。
さっそく1杯注文。
すぐ飲みたい気持ちをグッとこらえて、撮った写真がこちらです。
今まで飲んだことのあるグリーンティーと比べて、抹茶の色がとっても濃いです。
「お茶の香りが豊潤でまろやか。甘いのに爽やかなので、ゴクゴク飲んじゃう!」
長時間歩いた心と体がうるおって、快復していくのを感じます。
新茶のシーズンです
今は新茶のシーズンなのだそう。
新茶とは、その年、最初に芽吹いた新芽を摘みとって作ったお茶なのだそうです。
若葉特有のすがすがしい香りが楽しめて、苦味・渋味が少なく、旨味や甘みを強く感じられるのが特徴なのだとか。
お隣の「放香堂加琲」は、「日本最古のコーヒー店」
すぐお隣に並んでいるのは、2015年にオープンした「放香堂加琲(ほうこうどうコーヒー)」です。
なんと、日本初となる「コーヒーを店頭で飲める店」、つまり「喫茶店」の先駆けたのも「放香堂」なのだとか。
コーヒーミルが一般に普及していなかった当時の味を再現しようと、試行錯誤の末にたどり着いた「石臼挽き」という独自の技術で豆を挽いているのが特徴だそうです。
豆本来の風味と味わいが引き立つコーヒー。
明治から時を超え、再び復刻されたコーヒーの味に、魅せられるファンが多いのだそうです。
とてもステキ。
当時の神戸に思いを馳せて歴史にひたれる店内
「グリーンティー」に惹かれて足を止めたら、これほどに心を揺さぶる、ロマンいっぱいのお店だったとは…。
お店に足を踏み入れると、さらにリアルに歴史を体感できます。
店頭で購入したグリーンティーは、店内にある椅子に腰を下ろしていただいてもいいそうです。
当時のお茶を入れる壺や木箱がすぐそこに並んでいて、同じ空間にいると、明治時代の空気に触れている気がしてきました。
神戸の歴史に思いを馳せながらいただける、美味しいグリーンティーは季節限定販売。
元町商店街にお出掛けの際に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
放香堂 本店
住所:〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通3丁目10-6
TEL: 078-331-3117
営業時間:10:00-19:00
定休日:水曜日
駐車場:近隣(店舗裏)にコインパーキング有
公式サイト
Instagram:chashou_hokodo