【神戸市東灘区】貴重な神戸市電などの電車が見られる公園 小寄公園
神戸市内をかつて走っていた路面電車の神戸市電。いまでもその神戸市電の車両が見られる公園があります。歴史的な車両が展示されている東灘区にある小寄公園をご紹介しましょう。
小寄公園は運転免許試験場の跡地にできた公園
小寄(こより)公園は東灘区の住宅街の中にある一見どこにでもありそうな公園。しかし、この公園には歴史的価値がある電車が展示されています。そもそも小寄公園の場所には戦後、運転免許試験場がありました。試験場が明石に移転した後、本山交通公園として交通教育などにも活用されその後、平成21年に整備されて現在の形になったという経緯がある公園です。
小寄公園のグランド脇には神戸市電の1155号が展示されています。この車両は、昭和31年に製造されたもの。いまでは写真でしか見ることができない市電が保存展示されているのはとても貴重。
車両には「楠公前」の行き先表示が付けられています。神戸市電の車両が自由に見学できるというだけでとても価値ある公園と言えます。
神戸市電の車両があるだけでも貴重なのに小寄公園には蒸気機関車C型「S108」という車両も展示されています。これは石原産業株式会社の四日市工場で、昭和42年10月まで使用されていた車両。神戸市電についで蒸気機関車もあるというちょっとした鉄道博物館のような公園です。
小寄公園の電車の展示だけをクローズアップしてしまいましたが、この公園は遊具やグラウンド、トイレも整備されている公園です。運転免許試験場の跡地だったこともあり、S字カープなど自動車教習所にあるような道なりがそのまま活用されているのを見つけるのも楽しいです。
神戸市電の車両の実物を見たくなったら、小寄公園にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
小寄公園
神戸市東灘区本山南町4丁目4
青木駅 徒歩7分