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もしもポール・マッカートニーが年収400万円だったら

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
Paul McCartney OUT THERE TOUR 2013
Paul McCartney OUT THERE TOUR 2013

日本公演まっただ中のポール・マッカートニー。2時間45分 37曲をたった1人で歌い続ける。

しかし、それだけではなく、サウンドチェック&リハーサルでも10曲以上歌っている。1日なんと50曲を1人で…。しかも今回のワールドツアーは全32公演。今年の5月からスタートしている。

ビートルズの時も、ウィングスの時も、これほど歌い続けるステージは全くなかった。ビートルズの時は、ジョンとジョージがいるので半分以下だ。しかも東京公演はたったの30分だった(笑)

47年前の24歳で30分。前回の来日は11年前で60歳だ。今回は、71歳で2時間45分だぞ!完全に年金生活している歳なのに、信じられない若さとパワーだ。

本番でやらない曲をサウンドチェックでやってくれるサービスっぷりもすごい。

6.5万円×250席限定かな? それでも1625万円。

http://outthere-japantour.com/specialjp

資産800億円と言われるポール・マッカートニー。

http://www.celebritynetworth.com/articles/entertainment-articles/richest-rock-lead-singers-world/

サラリーマン的に資産を10年間の年収としてみると年収が80億円。それを実際のサラリーマンの給与っぽく、2000分の1に換算して年収400万円とする。すると、誰もがポール・マッカートニーの貨幣感覚になれるだろう。彼にとっては、年収400万円換算で、1500万円のサウンドチェックによる収入は、7500円くらいだ。半額がポールに入るとすると10曲歌って3500円だ。

本番のライブが1回あたり、売上約6億円(1.5万円×4万人)なので2000分の1で売上30万円。売上30万円の仕事を目前にして、7,500円の仕事をする必要はない(笑)。諸経費を差っ引いて、半額が入るとして、15万円の収入。一曲あたり4,000円だ(実際は1曲あたり800万円だ!)

今回のツアーのボックスオフィス売上では、6,500万ドル(日本公演含まず)だ。便宜上100円換算して約65億円としよう。日本公演は6公演4万人とすると36億円。合計で101億円。これの50%が自分の収入としても約50億円だ。

年収400万円の規模のポール・マッカートニーで考えると、今年の5月からツアーをおこなって、やっと250万円だ。何もしないでも、年収400万円の人が250万円の収入のために、これだけのことを行っている。資産でいうと、4000万円もあるのに(本当は2000倍の800億円だが)

金のために生きている人ではない。音楽のために生きている人なんだ。ポール・マッカートニーは。

しかし、風邪はもちろん、病気にもなれない。毎日いろんなところで、歓迎され、騒がれる人生も半世紀を超えた。

ポール・マッカートニーという職業は、富と名声はあるけれども、実はとっても大変な職業に違いない。きっと(笑)

昨日の東京ドームでのセットリスト 

2013/11/18

サウンドチェック曲目

Gibson Les Paul

1.Matchbox

2.Blue Suede Shoes

Hofner Bass

3.Coming Up

Piano

4.C Moon

5.Celebration

Martin D12 Acoustic Guitar

6.Things We Said Today

7.On My Way To Work

Gibson 12 Strings

8.San Francisco Bay Blues

Ukulele

9.Ram On

Epiphone Texan Acoustic Guitar

10.Bluebird

Magic Piano

11.Lady Madonna (short version)

http://pmccartney.com/japantour/131118/

本番メイン

01.Eight Days a Week

02.Save us

03.All My Loving

04.Listen to What the Man Said

05.Let Me Roll It

06.Paperback Writer

07.My Valentine

08.Nineteen Hundred and Eighty-Five 1985

09.Long and Winding Road

10.Maybe I’m Amazed

11.I’ve Just Seen a Face

12.We Can Work It Out

13.Another Day

14.And I Love Her

15.Blackbird

16.Here Today

17.NEW

18.QUEENIE EYE

19.Lady Madonna

20.All Together Now

21.Lovely Rita

22.everybody out there

23.Eleanor Rigby

24.Mr.kite

25.Something

26.Ob-La-Di, Ob-La-Da

27.Band on the Run

28.Back in the U.S.S.R.

29.Let It Be

30.Live and Let Die

31.Hey Jude

アンコール

32.Day Tripper

33.Hi, Hi, Hi

34.Get Back

アンコール

35.Yesterday

36.Helter Skelter

37.Golden Slumbers/Carry That Weight / The End

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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