京都から移住! 同業者も多い新天地で、京都のこってり系ラーメンを提供する「麺鍾馗」がオープン!
1月17日にオープンした「麺鍾馗(めんしょうき)」。京都でも大人気のラーメン店を経営した経験がある、京都出身の中野貴匡さんのお店です。札幌に移住して、さらに進化をさせたオリジナルラーメンを提供します。オープン2日目にお邪魔させていただきました!
私の京都のラーメンのイメージ
京都には行ったことがありますが、ラーメンは食べたことないかも…。
京都と言えば懐石料理や和菓子などの日本伝統の味を守っている印象があり、ラーメンも上品であっさりしているのかなと思っていましたが、ちょっと調べてみると、意外にも、京都のラーメンはこってりと濃厚なスープの店も多いのだとか。
そして、京都市内はラーメン店が多く、関西でも有数のラーメン激戦区となっているそうです。
京都でも腕を振るっていた店主
京都でも、ラーメン店を経営していた中野貴匡さん。京都では、煮干しを出汁に使うラーメン店は少なかったのですが、その走りで提供していたのが「背脂煮干そば」です。
昨年12月、一念発起して、札幌でラーメン店を出すことに。それまでに「札幌ラーメンショー」などで来札することがあり、札幌には友達も多く、彼が作るラーメンのファンも多い。そんなこともあり、京都よりさらに激戦区の札幌へ。移住してまでというからその覚悟たるものはすごいですね。
でも、雪の多さにはびっくりしたよう。本来、来るべき荷物も雪の影響でオープンに間に合わなかったものもあったとか。
1月17日オープンしました!
「京都で培った背脂煮干ラーメンを、札幌の人にも是非食べていただきたい。もっともっと背脂を追求したい」と中野さん。
背脂煮干しラーメンを実食!
背脂がたっぷり浮いていて、少し油っぽいのかなという第一印象ですが、口に入れると全然そんなことありません。
京都でほとんどのラーメン店で使用している、京都の「五光醤油」と和歌山の「湯浅醤油」の独自ブレンドの醬油に、強めに出ている煮干しの風味豊かなスープがよくマッチしています。上質な甘い豚の背脂や粗く刻んだシャキシャキとした生のタマネギ、磯の香りが強い黒ばら海苔などのおかげか、あっさり食べられるラーメンになっています。
そして、びっくりしたのが麺の太さです。京都の製麺会社から送ってもらっています。
そして、薬味に目が釘付けにもなりました!
コショウがない!
卓上にあるのは、京都からの一味と黒七味。そして右側にある液体は、なんとリンゴ酢。「?」
黒七味は初めて口にしましたが、山椒と黒ゴマの深い香りがふんわりと立ちのぼります。ピリッとした辛味というよりは、じわじわとシビれる辛さでおいしい。背脂に合う!
「リンゴ酢」はどうやって使うの?
メニューに餃子がないのに、「リンゴ酢」があるんです。中野さんに聞いてみました。「さっぱりするでしょ。京都では味変に酢を少量かける食べ方があるんです」。
一瞬酢の匂いがしますが、すぐに抜け、甘さが増す感じがして、さっぱりいただけます。
ラーメンはほかにも、京都の醤油と北海道の醤油を合わせ、それに合わせた札幌の製麺会社の麺の「背脂醤油」や、チャーマヨ丼、味卵やチャーシューなどのトッピングもあります。
店名の由来!
鍾馗(しょうき)とは、主に中国の民間伝承に伝わる道教系の神。京都の街並みには欠かせなく、屋根の上のちょこんと置かれた「鍾馗さん」。魔除けや厄除け・学業成就に効果があると飾られていています。
「新しい店を守ってくれるようにと、この店の玄関の上のところにあるんですよ」。
駐車場は2台分ありますが、空いていないときは、近隣駐車場の利用を推奨しています。コインパーキング利用の人には100円トッピングのサービスもしてくれるそうですよ。
<麺鍾馗 めんしょうき>
*住所:札幌市東区北26条東1丁目2-25 ノース26 1階
*TEL:011-768-8029
*営業時間:11:00〜15:00 17:30〜21:00(食材なくなり次第終了)
*定休日:不定休