洗濯後、黒い服につく白いカスの原因は?3つの対策を洗濯のプロが解説
洗濯研究家の平島利恵です。洗濯後に服に白いカスがついてしまった経験はありませんか?特に、黒や紺といった濃色の服につきやすく、目立つため、気になる方も多いと思います。今回は、その原因と解決策を詳しく解説します。洗濯ストレスから解消されましょう!
白いカスの正体と主な原因
1. 石けんカス
石けんカスは、水道水に含まれるミネラル分(カルシウムやマグネシウム)が石けんと反応してできる「金属石けん」です。これが衣類に残留すると、白いカスとして見えることがあります。粉石けんや液体石けんの種類を問わず発生する可能性があります。
2. 洗剤の溶け残り
特に冬場の低水温では粉末洗剤が溶けきらずに衣類に残る場合があります。
3. 糸くず
洗濯中に出た他の衣類の繊維くずが黒い衣類に付着することも、白いカスの原因です。
白いカスを防ぐための3つの対策
<対策1>洗濯物を少なめにする
洗濯槽に衣類を詰め込みすぎると、しっかりと撹拌できず洗い残しやすすぎ不足が起きやすくなります。
洗濯物の適量を知ろう
洗濯槽に入れる衣類は、縦型で8割、ドラム式で5~7割までを目安にしましょう。水量を1段階多めに設定するのも効果的です。
<対策2>洗剤は適量、しっかりすすぐ
洗剤量が多すぎると、すすぎで流し切れず石けんカスが残る原因になります。必ず規定量を計量して使いましょう。すすぎは最低でも2回行いましょう。
溶け残りを防ぐ裏技
粉洗剤は、洗濯物を入れる前に洗濯槽に水を張り、お湯で溶かした洗剤を入れ、撹拌してから衣類を洗濯機に入れると◎ 溶け残りを防ぐだけでなく、洗浄液に洗剤が均一に混ざることで、洗浄力もUPします。
<対策3>洗濯槽の掃除
洗濯槽の掃除をサボっていると石けんカスが蓄積してしまいます。定期的にクリーナーで洗浄し、清潔に保ちましょう。
糸くずフィルターの掃除も忘れずに
洗濯後は毎回糸くずフィルターを掃除をしましょう。フィルターが詰まっていると、ホコリがつきやすくなります。
最後にもうひと工夫
3つの対策を試してみても、まだ黒い服に白いカスがつく場合、他の白物衣類からの糸くずが付着していることも考えられます。そのため、黒や濃い色の衣類は白い衣類と分けて洗うことが効果的です。
洗濯物につく白いカスは、洗濯方法を少し工夫するだけで改善できます。正しい洗濯方法で、衣類をもっと綺麗に洗い上げましょう!