ついに5Gに対応したiPhone 12と12 Proを最速実機レビュー
ついに5Gに対応したiPhone 12シリーズが10月23日より発売となる。
筆者は一足早くiPhone 12とiPhone 12 Proを1週間ほど試す機会を得た。今回のiPhone 12シリーズはアップルが長年、キャリアとともに5Gの開発に注力してきただけあって、完成度が高く、誰もが満足できる製品に仕上がっている。
アップルはiPhone 12シリーズを4モデル発表しているが、10月23日に発売されるのは画面サイズが6.1インチのiPhone 12とiPhone 12 Proのみとなる。5.4インチのiPhone 12 mini、6.7インチのiPhone 12 Pro Maxは11月13日発売となる。
今回、iPhone 12シリーズは全モデルで5Gに対応した。すでにNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクはこの3月に5Gサービスをスタートしているが、現状、5Gが使えるエリアはかなり限定的だ。キャリアのサイトで「エリアマップ」を検索し、5Gが使えるところを調べてから、iPhone 12とiPhone 12 Proを持っていって5Gに繋いでみた。
平均的に100Mbps、速ければ200Mbpsを超える速度と言う感じであった。4Gで測定した場合は数十Mbps、速くて100Mbpsを超える程度なので、確かに5Gは速い。ちなみにもっと速く接続できる場所はないかと都内をうろついたところ、羽田空港第3ターミナルで800Mbpsを超えた。これならば、5Gとして申し分のない速度と言えるだろう。
5Gのメリットとして期待されるのが、動画の高画質化だ。実際、5Gエリアではアップルのビデオ通話サービス「FaceTime」の画質が向上する。実際に試してみたが、確かに高画質化され、テレビの画質に匹敵するほどのクオリティとなった。5Gは「臨場感を伝える技術」と期待されているが、まさにiPhone 12はその一歩を踏み出したと言えそうだ。
今後は動画配信サービスもiPhone 12で5Gを掴んでいると自動的に画質が上がるようになるとされている。
iPhone 12とiPhone 12 Proを使っていて感動したのがカメラだ。特にiPhone Pro 12では動画や夜間でのポートレート撮影が格段に進化している。
特に動画を撮影し、iPhone 12 Proで視聴すると、まるで映画を観ているような画質で再生することが可能だ。明るいところはより明るく、暗いところはより濃く、コントラストもはっきりしており、まるでスマホで撮影した映像とは思えない画質となる。
iPhone 12 Proで動画を撮ると日常生活が映画のワンシーンのようなハリのある映像になってしまうのだ。
今回からDolby Visionという撮影方法に対応したため、画質が上がったのだった。iPhoneユーザーであれば、是非とも今持っているiPhoneと撮り比べすると良いだろう。
また、iPhone 12 Proには夜間でも被写体との距離を正確に測れるセンサーが備わっている。そのため、暗い場所でも、被写体にきっちりとピントが合い、背景がボケる美しいポートレートを撮影することも可能だ。
動画だけでなく静止画においても画質が上がっているので、iPhoneで撮影し、SNSにあげるのがさらに楽しくなるのだ。
幅広い人にオススメするとするならば、ノーマルのiPhone 12(税別8万5800円から)が選択肢となる。ちょっと写真にこだわりたいなら、iPhone 12 Pro(税別10万6800円から)を選ぶべきだ。
「小さいiPhoneがいい」なら11月13日発売のiPhone mini(税別7万4800円から)を待つべきだし、「徹底的にカメラ画質を極めたい」なら同じく11月13日発売のiPhone 12 Pro Max(税別11万7800円から)しかないだろう。