【モノ語り #5】護符ブレスレット:目に見えないからといって存在を無いと決めつけるのはつまらない
そのモノが良いとか悪いとか、そういう話はおもしろくない。そうではなく、そのモノがぼくにとってなんなのかを話したい。そんな一方的な「モノ語り」、どうぞお付き合いください。
今日は、ぼくが愛用しているブレスレットのお話しを。冒頭の画像のやつです。
どうです。だせぇでしょう。
色に統一感もないし、デザインも丸い石を並べただけだし。
お世辞にも「カッコいい」というものではないということは、ぼく自身もわかっています。
じゃあなんのために着けているのかといえば、一言でいえば「お守り」です。
これは「ナヴァラトナ(Navaratna)」といって、インドやスリランカでは古くから伝わる護符なんだとか。
占星術のもとづくもので、人の運命に影響をあたえる9つの惑星があるらしく、それに呼応する9つの宝石でできているそう。使われているのは以下の9つです。
太陽:赤色系のガーネット
月:ムーンストーン
火星:レッドジャスパー
水星:グリーン・アベンチュリン・クォーツ
木星:天然シトリン(またはゴールデンベリル、イエローベリル)
金星:無色透明水晶
土星:アイオライト
ラーフ:ヘソナイトガーネット
ケートゥ:タイガーアイ
これらの9つの惑星に対応する宝石を身につけることで、ホロスコープ上のアンバランスが補正されて、悪いエネルギーをはじき、良いエネルギーを増幅させ、身につけている人のオーラが……うんちゃらかんちゃらです。
どうでしょう。うさんくささを感じてきたでしょう。
べつに、これを10万円で売りつけようとか、買ったらお札のお風呂に入れるようになりましたとか、そういう話ではありません。
じつはまぁ、正直はところ、ぼくもそこまでこだわりがあって身につけてるわけではありません。でも、「まったく信じていない」というわけでもない。
朝のニュース番組で流れる占いで、良い結果は信じるけど、悪い結果は信じないような、それぐらいの都合のよさ。ちょっとしたゲン担ぎみたいなものです。
これはぼくのポリシー的なことなのですが、「信じたほうが面白いものは信じる」ようにしているのです。
昔はそうじゃありませんでした。目に見えないものは存在しないし、霊的なものも信じない。占いなどの「その人にしか見えない何か」を根拠にした道標は、ご都合主義のでたらめだと思っていました。
でもいつからかなぁ。そうやって「自分が見えていないから、そこに無いのだ」と決めつけていることが、じつはつまらない生き方なんじゃないかと思いはじめたんです。
なかでもいちばん納得感があったのは、「運」にまつわるお坊さんの話でした。
この話をきいて、目に見えない「ご縁」や「因果」を信じたくなりました。ただしい行いをすることの意味と理由がみつかって、うれしかったんだと思います。
だから、幽霊も、占いも、お守りも、運も。ぼくはドンカンだから、それらを感じることはぜんぜんできないけれど、それを感じられる人がそうだと言うなら、そういう話は楽しく聞いて信じていたいのです。
リメンバー・ミーのような死者の世界は、あると思っていたほうが、お盆のお墓参りが楽しくなる。いくつになったって、ロマンとファンタジーを素直に受けとめられたほうが、ハッピーでいられるじゃないですか。そういうことです。
今日もお付き合いいただきありがとうございます。
ちなみにぼくの着けているナヴァラトナのブレスレットが特別ダサいのであって、おしゃれなアクセサリーもいろいろありますよ。探してみると楽しいです。