8月の月間本塁打ランキング。シーズン本塁打リーグ1位の大谷とオルソンはトップ20にランクインせず
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8月31日、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、5回裏と7回裏に、2打席続けてホームランを打った。7月を終えた時点で27本だったシーズン本塁打は、1ヵ月で38本まで増えた。
プレーヤー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀選手)は、まず間違いないだろう。8月の11本塁打と51安打は両リーグで最も多く、打率.455と出塁率.516、OPS1.355も、月間70打席以上の228人のなかで最も高い。
8月の月間本塁打トップ20は、以下のとおり。
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ベッツに次ぐ、月間10本塁打の4人のうち、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)のシーズン本塁打は、20本に達していない。まだ15本だ。
ハーパーは、開幕から1ヵ月出遅れた――それでも、当初の見込みよりも早く復帰した――のに加え、5月26日から7月15日のダブルヘッダー1試合目までの出場38試合は、ホームランが1本もなかった。
8月の10本塁打は、フロックではなく、本領発揮といったところだろう。ハーパーのシーズン35本塁打以上は3度(2015、2019、2021年)を数え、42本塁打の2015年は、ノーラン・アレナード(当時コロラド・ロッキーズ/現セントルイス・カーディナルス)と本塁打王を分け合っている。8月最後のホームランで、ハーパーは通算300本塁打に到達した。
フィリーズでは、ハーパーだけでなく、トレイ・ターナーも復調。彼らを含む4人が8月に8本以上のホームランを打ち、チーム全体では59本塁打を記録した。この本数は、アトランタ・ブレーブスより6本多く、30チームの最多。ア・リーグで最も多かったのは、ミネソタ・ツインズとシアトル・マリナーズの46本だ。
一方、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)とマット・オルソン(ブレーブス)は、7月末の時点と同じく、8月末の時点でも各リーグのシーズン本塁打トップに位置するが、8月の本数はトップ20にランクインしていない。大谷の月間本塁打は5本(48位タイ)、オルソンは7本(23位タイ)だ。
大谷は、8月23日のダブルヘッダー2試合目から、7試合続けてホームランが出ていない。オルソンのブランクはさらに長く、8月14日~31日の16試合だ。
シーズン43本塁打のオルソンと10本差未満の4人のうち、38本塁打のベッツ、37本塁打のカイル・シュワーバー(フィリーズ)、35本塁打のホルヘ・ソレーア(マイアミ・マーリンズ)は、いずれも8月に二桁のホームランを打った。39本塁打のピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)も、月間二桁まであと1本だった。ナ・リーグの本塁打王の行方は、まだわからない。
ア・リーグのシーズン本塁打トップ3は、44本塁打の大谷、35本塁打のルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)、32本塁打のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)だ。8月のホームランは、ロバートJr.が6本(32位タイ)、ガルシアは7本(23位タイ)。2人とも、大谷より多いとはいえ、量産には至っていない。こちらは、まだ断定はできないものの、大谷がこのまま逃げ切り、本塁打王を獲得するのではないだろうか。
7月のホームランについては、こちらで書いた。
◆「7月の月間本塁打ランキング。9本塁打の大谷翔平はア・リーグ最多。両リーグ最多は11本」
日本プロ野球における、8月の月間本塁打については、こちらで書いた。