11月でも起こる雪崩 今冬は多発の恐れも
23日、富山県の真砂岳で雪崩が発生し、スキーヤーや登山客ら少なくとも7人が死亡しました。
11月でも雪崩
国土交通省砂防部の統計によると、2011年5月までの20年間に、全国で306件の雪崩が確認されています。
そのうち、11月の発生は2件。全体の1%に満たないものの起こっており、2010年11月には富山県の室堂平付近で2名の方が亡くなっています。
今年は、11月なかば以降、二度、強い寒気が南下してきました。
初めの寒気で降った雪が、いったん解けるなどして質が変わっていたでしょうから、その上に積もった二度目の寒気による新雪は崩れやすくなっていた可能性があります。
この時期としては珍しく立て続けに来た寒気が、雪崩の一因になったと考えられます。
なだれ注意報は発表されていなかった
23日の富山県内には、なだれ注意報は発表されていませんでした。
富山地方気象台に聞いたところ、人がある程度住んでいる所が対象で、高い山は対象外とのことです。
たしかに、雪が多く積もっている高い山まで対象にしていると、秋から翌春まで毎日、なだれ注意報が発表される状況になってしまい、注意報の意味がなくなります。
今後も高い山を対象にした、なだれ注意報が出ることはないでしょう。
雪が多く積もった高い山へ入る場合は、なだれ注意報が出ていないから安心、ではないということです。
今冬は雪崩が多く発生する恐れも
2011年5月までの20年間で、雪崩が突出して多く発生したのが2005年~06年冬です。「平成18年豪雪」と命名されるほどの歴史的な大雪が、雪崩を多く引き起こしました。
そのほか、雪の多い冬、もしくは、まとまった雪が降ったあと急に暖かくなった冬に、雪崩が多く発生する傾向が見られます。
2013年~14年冬は、寒気がたびたび南下する傾向が予測で出ていますので、日本海側を中心に雪の量が多くなり、それが雪崩につながる可能性もあります。
もちろん、先にいくほど詳しいことは分からず、どれくらいのペースで寒気が来るのか分かりません。ただ、少なくとも12月初めにかけて、また本州付近に強い寒気が来ますので、高い山ではすでに雪崩シーズンに入っていると考える必要がありそうです。