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iPad Airを1週間使ってみた

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト
11月1日に発売となるiPad Air

アップルが10月23日に発表し、11月1日に発売する「iPad Air」を1週間、使ってみました。

iPad Airは従来のiPadに比べて183gも軽くなり、さらに薄くなっています。特に画面のフチの部分が43%も細くなり、見た目にも小さくなった印象です。

左から初代iPad mini、iPad Air、第4世代iPad。
左から初代iPad mini、iPad Air、第4世代iPad。

1週間使ってみての感想は「小さくなり、思った以上に携帯性が増したことで俄然、出番が増えた」という点に尽きます。これまでのiPadは便利なものでしたが、どうしても重たいと感じてしまい、「気軽に持ち歩く」のには抵抗がありました。しかし、iPad Airは手軽に持ち歩くのに抵抗のないサイズ感に仕上がっています。183gの違いではありますが、比較すると28%も軽くなった計算になります。リビング、ベッド、トイレといった家の中だけでなく、外出先、特に電車の中やホーム、オフィス、喫茶店、空港、機内など、あらゆる場所でササッと出して使える手軽さがあります。

この変化は、従来のiPadユーザーなら必ず驚く進化だと言えます。11月1日以降、ぜひ店頭で手に取って確かめてほしいと思います。

今回、チップセットも進化しました。「劇的に速くなった」と感じるのは難しいですが、処理能力が必要とされる動画の編集などは実にサクサクと行えます。文書作成ソフト「Pages」、表計算ソフト「Numbers」、プレゼンテーションソフト「Keynote」もとても快適に動きます。出先で大量の原稿を書く、というのにはタッチパネルは不向きですが、それ以外のちょっとした仕事などであれば、外出先でもノートパソコンが不要で、ipad Airだけでこなせそうなパワフルさを持っています。

背面はグレーとなっており、iPhone 5sに近いデザインだ
背面はグレーとなっており、iPhone 5sに近いデザインだ

タブレット市場を見渡すと大画面で軽い機種として、ソニー「Xperia tablet Z」や富士通「ARROWS tab」などがあります。これらはフルセグなどテレビが見られるだけでなく、防水性能を持ち合わせており、風呂のなかでも使えます。

その点、iPad Airは機能面においては、Androidタブレットに比べて大きく見劣りするのは間違いありません。また最近は、2万円台で気軽に買える安価なAndoridタブレットも増えてきました。

「タブレットを風呂で使いたい」「どこででもテレビが見たい」という明確な目的意識を持っている人はAndroidタブレットを購入した方がよいでしょう。

しかし、「軽くてかっこいいのが欲しい」あるいは「アプリが充実しているのがいい」また「人と同じだけどちょっと自慢できるものが欲しい」という人にはiPad Airがオススメです。

すでにiPadを使っている人がiPad Airを触れば、あまりの軽さに驚き、ついつい欲しくなってしまいます。一方、タブレットを買ったことがないという人にとっても、使いやすさという面でiPad Airは買っても後悔しないタブレットと言えそうです。

ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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