Yahoo!ニュース

高すぎた? Apple Vision Proの後継モデルが開発中止か

塚本直樹IT・ドローン・宇宙ジャーナリスト
Photo by 塚本直樹

Apple(アップル)が空間コンピューター「Apple Vision Pro」の後継モデルの開発を中止したと、海外テックメディアのThe Informationが報告しています。

Apple Vision Proは頭部に装着するヘッドセットで、片目それぞれ4K解像度のディスプレイや12個のカメラを組み合わせることで、リッチな「MR(複合現実)体験」が可能です。今年2月にアメリカで発売されたほか、6月28日からは日本での販売も開始されます。

Photo by 塚本直樹
Photo by 塚本直樹

今回の報道によれば、Appleは第2世代のApple Vision Proの開発を中止するかわりに、より安価なモデルの開発に注力するとのこと。すでに1社のサプライヤーに対して、次期Apple Vision Proの開発の中止を伝えているとも報じられています。

一方で、Appleは2022年に「N109」というコード名で、より廉価なヘッドセットの開発を開始しています。こちらは小売価格が最高1600ドル(約25万円)の「iPhone」と、同程度の価格で販売することを目標としているようです。

Photo by 塚本直樹
Photo by 塚本直樹

廉価なAppleのヘッドセットについてはMacRumorsが以前、Apple Vision Proと同じディスプレイを搭載しながら、カメラ数が少なく、ヘッドバンドがシンプルで、スピーカーが小型になると報告していました。またこれにより、ヘッドセットの重量が三分の一軽くなるようです。

Apple Vision Proは国内価格が59万9800円と極めて高価なことから、一般向けのデバイスとは言えませんでした。今後登場するかもしれない廉価モデルは、より気軽に購入できることを期待したいものです。

Source: The Information via MacRurmos

塚本直樹

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト

Gmail:naoki.tsukamoto.work

Twitter:twitter.com/tsukamoto_naoki

IT・ドローン・宇宙ジャーナリスト

IT・宇宙・ドローンジャーナリストとして、専門メディアやYahoo!ニュース エキスパートにて執筆中。以前はドイツ、ウクライナ、現在はミャンマーにて取材中

塚本直樹の最近の記事