高すぎた? Apple Vision Proの後継モデルが開発中止か
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Apple(アップル)が空間コンピューター「Apple Vision Pro」の後継モデルの開発を中止したと、海外テックメディアのThe Informationが報告しています。
Apple Vision Proは頭部に装着するヘッドセットで、片目それぞれ4K解像度のディスプレイや12個のカメラを組み合わせることで、リッチな「MR(複合現実)体験」が可能です。今年2月にアメリカで発売されたほか、6月28日からは日本での販売も開始されます。
![Photo by 塚本直樹](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsukamotonaoki/article/01808787/image-1718771476193.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
今回の報道によれば、Appleは第2世代のApple Vision Proの開発を中止するかわりに、より安価なモデルの開発に注力するとのこと。すでに1社のサプライヤーに対して、次期Apple Vision Proの開発の中止を伝えているとも報じられています。
一方で、Appleは2022年に「N109」というコード名で、より廉価なヘッドセットの開発を開始しています。こちらは小売価格が最高1600ドル(約25万円)の「iPhone」と、同程度の価格で販売することを目標としているようです。
![Photo by 塚本直樹](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/tsukamotonaoki/article/01808787/image-1718771890053.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
廉価なAppleのヘッドセットについてはMacRumorsが以前、Apple Vision Proと同じディスプレイを搭載しながら、カメラ数が少なく、ヘッドバンドがシンプルで、スピーカーが小型になると報告していました。またこれにより、ヘッドセットの重量が三分の一軽くなるようです。
Apple Vision Proは国内価格が59万9800円と極めて高価なことから、一般向けのデバイスとは言えませんでした。今後登場するかもしれない廉価モデルは、より気軽に購入できることを期待したいものです。
Source: The Information via MacRurmos
塚本直樹
IT・宇宙・ドローンジャーナリスト
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