「夏のバナナは絶対に常温で保存しないで!」八百屋からの警告!そのワケとは
こんにちは八百屋歴10年の青髪のテツです。
本格的に夏らしい気温になってきましたね。気温が高くなると野菜や果物の鮮度劣化が早くなります。特にこの時期、顕著に傷みやすくなる果物といえばバナナです。
お店で陳列していても、冬はまる1日以上鮮度のいい状態が続きますが、夏は半日で斑点が出始めてしまい、翌日になると売り物にならないような状態になります。家庭だともう少し長持ちしますが、それでも2〜3日が限度かと思います。
そこで今回は「夏でもバナナが1ヶ月近く長持ちする保存方法」を紹介していきます。
夏でもバナナが1ヶ月近く長持ちする保存方法
夏のバナナの保存方法の手順を紹介していきます。
1.打身が少ないバナナを買う
2.お好みの熟度になるまで常温で追熟する
3.バナナを1本ずつバラす
4.ラップで巻く
5.バナナを冷蔵庫の野菜室に入れる
これだけで真夏でも最大1ヶ月はおいしい状態で保存することができるんです。
理由が気になる方もいると思うので、それぞれの手順について少し説明します。
打身が少ないバナナを購入するのは、バナナは打身のある部分から腐っていくからです。なので、お店でも打身のあるバナナは見切りに回します。
また、バナナは常温に置いておくとどんどん熟していき甘くなります。冷蔵庫に入れると追熟がほぼ止まるので、良いタイミングで冷蔵庫に入れるとおいしい状態がキープできるというワケです。
バナナにラップをする理由は、直接冷気に当たることを防いだり、冷蔵庫内の乾燥から守るという意味もありますが、一番の理由はバナナはエチレンガスと呼ばれる食品を追熟させたり劣化させるガスを放出するからです。
このガスはバナナ自身を追熟させるだけでなく、冷蔵庫内の食品も劣化させてしまうので、ラップでしっかり包んであげることで冷蔵庫内の別の食品を守ることができます。
今回紹介した方法を行うとバナナは低温障害を起こしてしまい、皮が黒く変色してしまいます。でも気にしないでください。なんでかというと、この変色は皮に含まれるポリフェノールが表面に現れて黒くなっているだけなので、中身は無事なんです。1ヶ月近く冷蔵庫に入れた時と変わらない状態で保存できます。
夏のバナナの裏技まとめ
今回は夏のバナナの裏技を紹介しました。
ぜひ今回紹介した保存方法を使って、夏もバナナをたくさん食べて頂けると嬉しいです。
他にも「八百屋が教えるおいしいマスクメロンの選び方」や「夏におすすめ!きゅうりと梅の和え物のレシピ」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。