【大阪・本町】サステナブル目線で生まれた!4か国の天然塩を使った塩スイーツ専門店
こんにちは、十三在住のアラフィフライターです。
今回ご紹介するのは雑誌で見つけた塩スイーツのお店「Maison Sel(メゾン セル)」。Selはフランス語で「塩」を意味します。
スイーツといえば甘い、甘さ控えめと謳っていても、基本ベースは甘いもの。でも塩スイーツって? しょっぱいの? とても気になったので行ってきました。
「メゾン セル」は大阪メトロ四つ橋線・本町駅28号出口から西へ徒歩8分、本町駅と阿波座駅の中間くらい、本町通り沿いに昨秋にオープンしました。
イートインはキャッシュオンスタイル。レジで注文してからセルフのお冷を取りに行き、席に着きます。
私がオーダーしたのはワンプレートプチセットメニュー、ドリンクセット。
プレートに並んでいるのはバスクチーズケーキ、日替わりのプティソルトフィナンシェ&ソルトサブレ、カスタードプディング、ミルフィーユ。この日のフィナンシェとサブレはショコラ味でした。
ショコラのフィナンシェとサブレに使われているのは、フランス・ゲランドの自然塩。フィナンシェ自体はかなりバターリッチな味わいでしっとり食感。サブレは軽やかなサクサク食感で、どちらもチョコレートの風味が濃厚。塩は上から振りかけられているので、最初に上品な塩味を感じますが、徐々にチョコレートの風味になじんでいきます。
バスクチーズケーキ、カスタードプディング、ミルフィーユに使われているのは、福井県沖合の海水で作られた越前塩。
バスクチーズケーキとミルフィーユは、ほんのりミネラルの甘苦さを感じる程度。カスタードプディングは、越前塩の結晶が別添えされているので、塩スイーツの醍醐味が感じやすい一品です。
まずはそのまま食べて、途中で越前塩を加えて食べてみました。蘭王たまごを使ったプリンはカスタードの風味がつよく、かなりクリーミー。そこにミネラルたっぷりの越前塩を加えることで、甘みがマイルドに。しょっぱくなるのではなく、味わいがまろやかになるので不思議です。結晶なので粒も大きく、単体で味わっても天然塩ならではのミネラル感とほんのりした甘さがあっておいしかったです。
この越前塩は、春霞が見られる4月、ミネラルが豊富になった時期の海水を平窯で4日間天日干しして作られているそう。なかでも結晶は、40kg干して3.2kgしか生まれないため、かなり希少価値が高いようです。
「メゾン セル」で扱うドリンクはすべて紅茶。ホットはポットでサーブしてくれます。私がいただいたのは、一番人気の巨峰ティー。巨峰の果汁もプラスされているので、巨峰の香りと味をしっかり感じられました。
今回のプレートで味わえたのはフランス・ゲランドの塩と福井県の越前塩ですが、ほかにイギリス・マルドン、イタリア・トラパ二の塩も使われています。塩ごとの違いを食べ比べするなら、ソルトサブレがおすすめ。
フランス・ゲランドの塩×ショコラ、福井県の越前塩×プレーン、福井県の越前塩×ピスタチオ、イギリス・マルドンの塩×アールグレイ、イタリア・トラパ二の塩×キャラメル、イタリアのトリュフ塩×トリュフ、6つのフレーバーがあります。
焼き菓子のギフトボックスもかわいいので紹介します。にゃんこやワンちゃん、クマさんなどいろいろあり、すべて名前を入れることができるのでプレゼントにぴったり。さらにチャームをつけておめかしも可能です。
「メゾン セル」の母体は、アパレルメーカーの「エクルー」。代表取締役の木村知弘さんは海好き&塩好きなのがきっかけで「メゾン セル」が生まれたそう。「塩は健康のためには敵のように思われがちだけど、食塩とミネラルたっぷりの天然塩はちがう」「誤解を解きたい」と、同店をオープンしたそう。
食品ロスの問題を鑑みて、日持ちする焼菓子を主体に。ダイビングが趣味の木村さんは、海の環境汚染についても胸を痛めていたため、店で使うスプーンや紙袋は環境に配慮した天然パルプや再生紙を使用していると教えてくれました。
キャッチ―な塩スイーツ専門店が誕生した背景には、木村さんのサステナブルな目線があったというのが驚きでした。
むずかしい話を抜きにしても、厳選された高品質の材料を使ってつくる塩スイーツはおいしいので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
★Maison Sel(メゾン セル)
住所/大阪市西区靱本町2-4-5 1F
営業時間/11:00~18:00
定休日/火曜・水曜
HP/https://maison-sel.com/
instagram/https://www.instagram.com/maison.sel/