【四国地方】線状降水帯発生のおそれ 7日(火)は瀬戸内側でも土砂災害に厳重警戒
四国地方は、7日(火)午前7時現在、普段大雨の少ない瀬戸内側・愛媛県でも土砂災害警戒情報が発表されている市町村があります。愛媛県では7日(火)夕方にかけて、太平洋側・高知県では7日(火)昼前にかけて土砂災害に厳重に警戒してください。
また、河川の増水や氾濫に警戒、低い土地の浸水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。その後、引き続き8日(水)にかけて大雨となるおそれがあります。
四国地方にも線状降水帯が発生するおそれ
7日(火)午前7時現在、福岡県、佐賀県と長崎県には依然として大雨特別警報が発表され、大雨に最大級の警戒が必要になっています。この大雨をもたらしている要因の1つは、線状降水帯です。
線状降水帯とは、次々と発生する発達した積乱雲が列をなし、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域のことを言います。
この線状降水帯が四国地方でも発生し、同じような所で雨が降り続くおそれがあります。一度線状降水帯が発生すると、短い時間で降水量が急激に増えることが特徴です。
これまでの大雨で、すでに地盤が緩んでいる所に、さらに多い所で瀬戸内側では100ミリ、太平洋側では200ミリの降水量が見込まれています。災害が発生するリスクが高まりますから、早めに身の安全を確保することが必要です。
すでに警戒レベル4「全員避難」に相当する地域も
7日(火)午前7時現在、松山地方気象台は愛媛県大洲市に、高知地方気象台は高知県安芸市、安田町、馬路村に土砂災害警戒情報を発表しています。これは、5段階ある警戒レベルのうち上から2つめにあたる「レベル4」に相当します。
大雨特別警報は、すでに災害が発生しているときに発表されます。大雨特別警報が発表されてから避難するのでは、手遅れになるおそれがあります。
空振りを恐れず、早め早めの避難行動を心掛けてください。
今後も、各自治体や各気象台が発表する最新情報を確認するようお願いします。
【参考資料】
高松地方気象台 大雨と落雷及び突風に関する四国地方気象情報 第14号
徳島地方気象台 大雨と落雷及び突風に関する徳島県気象情報 第8号
松山地方気象台 大雨に関する愛媛県気象情報 第16号
高知地方気象台 大雨と落雷及び突風に関する高知県気象情報 第16号
気象庁 防災気象情報と警戒レベルとの対応について(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html)
Yahoo!JAPAN 天気・災害 避難情報(https://crisis.yahoo.co.jp/evacuation/)