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博多の有名豚骨ラーメン店の味を再現しながら〈福岡有数の低価格路線を維持〉旨くて安い日常食としての一杯

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

これまで低価格路線を維持してきた〈18(いっぱち)ラーメン〉は、コストパフォーマンスだけでなく、ラーメンそのものの美味しさも実現。地元の人々から、30年近く支持され続けてきた博多ラーメン店。その運営母体となるのが1965年(昭和40年)創業で、来年には創業60周年を迎える、福岡県福岡市南区老司にある博多ラーメンの老舗店にして名店の誉れ高い「一九ラーメン老司店」。いつも行例の絶えない地域を代表する、その人気店のセカンドブランドとして運営されているのが〈18ラーメン〉だ。

以前まで250円だった価格が、昨今の物価高騰やラーメンにかかわるほとんどの食材や水道光熱費の高騰の影響もあり、280円→300円と少しずつ値上げされながら、今は「310円」に。それでも十分に安い低価格で味わうことができる。現在〈18ラーメン〉は、福岡市博多区博多駅南の〈18ラーメン博多駅南店〉をはじめ、春日市の「18ラーメン大土居店」、糟屋郡須恵町の「18ラーメン須恵店」、飯塚市の「18ラーメン上三緒店」と、福岡県内全4店舗体制で運営されている。

価格改定されラーメン1杯が310円

この日は、15時少し前に〈18ラーメン博多駅南店〉に到着。券売機での選択は「一九老司(本店)」と言えばの名物「ワンタンメン:510円」と老司(本店)にはない「半熟味付け玉子:100円」をトッピングする組み合わせを発券した。

余談になるけど博多駅エリアと隣接しながらも住宅地やオフィスが混在する「博多駅南」エリアにある〈18ラーメン博多駅南店〉。当店が入居するビルのメインテナントは、現在ドラッグストアになっているが、元々はパチンコ店で、そこに併設されたラーメン店としてずっと賑わいをみせていた。当店は相変わらずの人気だが、店舗の上階にある有料駐車場は今現在、混雑することなく余裕をもって車を停めることができるようになっている。

車を駐車場に停め1階に降りるとドラックストアの他にカレー店も併設されていて、パチンコ店だった頃の面影を今も残している。さらにその頃の名残として券売機も建物の中の通路側と店舗の外側の入口の2ヵ所に設置されている。

店頭の外には「昭和四十五年創業守り続ける博多の味」や「創業50年」と記された大きな看板があるが、先に記している通り〈18ラーメン〉の母体となる「一九ラーメン老司店」が重ねてきた歴史のこと。

地元民の日常食としての博多ラーメン

店内に入ると15時を過ぎた時間にもかかわらず、先客多数。おそらく地元の方々であろう、老若男女が黙々とラーメンを啜っている。それを横目に外の入口に近いカウンターに座り食券を渡す。麺の硬さを聞かれたので「カタ」で注文。

待つこと少々「ワンタンメン」の半熟味付け玉子入りが配膳された。その風味は昔ながらの純粋でまろやか。甘みのある豚骨のスープとキレのあるカエシの塩味が好バランスに整えられた一杯に仕上げられている。

〈18ラーメン〉専用の自家製の細ストレート麺とも相性抜群で、本当にこの低価格で大丈夫?と思わせる逸品。さすが名店「一九老司」仕込みの味だ。

元々の「一九老司」の美味しいラーメン一杯が「500円」という低価格。それと同等の味の〈18ラーメン〉だから、仮に一杯400円になったとしてもきっと誰も文句は言わない。それなのに、今もわずか「310円」という設定価格に感謝しつつ「旨くて安い」ラーメンをごちそうさまでした。

あらためて近年の物価高騰の影響により、仕入れにかかわる部分のほとんどの価格が上昇し続け、未だに高止まりしない状況下。しかも水道光熱費や家賃、人件費も上がっていて、飲食関連のお店が価格を据え置きにすること自体が困難な時代になっています。それでも「旨くて安い」ラーメンの提供をあきらめない理由があるとするなら「一九老司」をはじめ、その流れの〈18ラーメン〉も同様、常に地元の方や近隣にお住まいの方々の日常に寄り添い『どんな時代にも変わらず美味しいラーメンを食べてほしい』というお店の想いが込められているからこそ。そしてまた、ふらりと来店すると「旨くて安い」ラーメンを日常的にいただける幸せを感じられる、まさに地元の名店です。

18ラーメン博多駅南店

住所  :福岡県福岡市博多区博多駅南6丁目8-1[地図
営業時間:11時00分〜21時00分(O.S.20時45分)
店休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :近隣有料専用駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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