英国の俳優 インスタで青と白ストライプパンツに『縞模様のパジャマの少年』ホロコースト彷彿で炎上・謝罪
ホロコースト映画タイトルから「ホロコーストで殺害されたユダヤ人に失礼である」と大炎上
英国の俳優のオリー・プルードロック氏が、自信のインスタグラムのストーリーに青と白のストライプの写真を掲載していた。その写真と一緒に「Boy in tha stripe pyjamas」(縞模様のパジャマの少年:スペルは同氏のインスタのママ)というコメントを載せていた。
このインスタのストーリーに掲載された写真にネットが大炎上して、プルードロック氏も謝罪していた。
「The Boy in the stripe pajamas」(邦題「縞模様のパジャマの少年」)とは、2008年に制作されたホロコーストをテーマにしたフィクション映画。ユダヤ人が収容された絶滅収容所で、囚人が着させられていた青と白のストライプの囚人服に由来しているタイトルである。
第二次世界大戦の時に、ナチスドイツが約600万人のユダヤ人を殺害した、いわゆるホロコースト。ナチスのユダヤ人政策は「労働を通じた絶滅」だったので、ユダヤ人らは絶滅収容所に収容されて、死ぬまで働かされた。その時に収容されたユダヤ人が着用させられていたのが、青と白のストライプ(縞模様)の囚人服である。
そのため、インスタのストーリーに掲載された「Boy in tha stripe pyjamas」(縞模様のパジャマの少年)に対して、「ホロコーストで殺害されたユダヤ人に失礼である」「ホロコーストの歴史を矮小化すべきではない」とネットが大炎上していた。
抗議のコメントが相次いだことから、プルードロック氏も「使うべき言葉を間違っていました。多くの人を傷つけてしまい、大変申し訳ございませんでした」謝罪していた。
2021年7月に開催された東京オリンピックの開会式で関係者が過去にホロコーストを揶揄したパフォーマンスをしていたことから、サイモン・ウィーゼンタール・センターが全世界に向けて抗議文を発表していた。そして、外務省も外務大臣談話として「極めて不適切であり、受け入れられるものではありません。深くお詫びする」と即座に謝罪文(英語版)を全世界に向けて発表して、関係者も即解任されていた。
青と白のストライプのズボンと一緒に、10年以上前のホロコースト映画のタイトルを掲載しただけと思われるかもしれないが、ホロコーストの揶揄や矮小化は全世界でタブーであり、非常にセンシティブな問題ある。「その映画のことも知らなかった」という言い訳も許されない。
▼「Boy in tha stripe pyjamas」(縞模様のパジャマの少年)というコメントと青と白のストライプのパンツの写真
▼同氏が掲載した謝罪文
▼映画「The Boy in the stripe pajamas」(縞模様のパジャマの少年)