「自信を持った子に育ってほしい!」と思うパパママ必見!自分の力を信じる『自己効力感』とは?
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『自己効力感』というテーマについてお話しします。
【自己効力感とは?】
自己効力感とは心理学者バンデューラが提唱した能力です。
自己効力感は簡単にいうと『自分には何でもできる力がある』『自分はやる気になればどんなことでもできる』といった、自分の能力を信じることのできるマインドのことをいいます。
これに対して自己肯定感とは『自分は存在価値のある人間だ』というように、自分の存在自体を肯定できるマインドといえます。
とはいえ、私は自己肯定感と自己効力感は分けて考える必要はないと思っています。
どちらもお互いに関係し合っていて、自己肯定感が高ければ自己効力感も高く自己効力感が高ければ自己肯定感も高いといった考え方で良いかと思います。
ですが、子どもが集団で生活をしていると常に周りと能力を比べられているような状況になりやすいため、特に自己効力感においてはぜひご家庭で育むサポートをしてあげてほしいな考えています。
日本人は自己肯定感が他国と比べて低いことは有名ですが、自己効力感も同じく低いのが現状です。
日本人は『自分の存在』にも『自分の能力』にも自信がない傾向があるということですね。
私は他国の教育者の方や子どもたちと話す機会もありますが、やはり日本人より豊かな目線で自分のことを見ていて、自分に自信を持っているなと感じることが多いです。
【自己効力感が高いとどうなるのか?】
では自己効力感が高いとどのような良いことがあるのでしょうか。
全部で3つご紹介します。
1.自己効力感が高いと学力も高い
近年の研究では、学力と自己効力感は比例していることがわかっています。
ベネッセが2015年に自己効力感と学力や学習の仕方の質などの相関性の調査を行いました。
その結果『小学校の成績が良い子どもたちの中で自己効力感が高い子どもの割合が87%であるのに対して、成績が良くない子どもたちの中で自己効力感が高い子どもの割合は74%』であり、13%ほどの差があることがわかりました。
これが中学生では15%くらいまで広がるそうです。
さらに、自己効力感が高い子どもは次のような傾向も強いことがわかっています。
- 勉強の計画性がある
- 勉強と遊びの切り替えがスムーズ
- 勉強をするときの整理整頓などの意識
- 難問を諦めずに考えられる
- 自分で意思決定をできる
このように、学力や学力を支える学習態度や姿勢に関して自己効力感は繋がっているということですね。
2.仕事や人生の成果に大きな影響を与える
自己効力感は社会に出てからさらに力を発揮します。
自己効力感が高ければ、
- 自分には達成できる
- 課題を成し遂げることができる
- 乗り越えることができる
という自信を持っているわけですから、社会で活躍をする上でも大きなアドバンテージになることは間違いありませんよね。
3.精神的に強い人間になる
自己効力感が高い人は、ストレスに強くうつになりにくいということもわかっています。
自分の能力を信じることができているということは、多少のストレスには屈しない精神力にもつながるということですね。
【自己効力感を高めるための4つの要因】
まず具体的な話をする前に、バンデューラが提唱した自己効力感を高めるための4つの要因について簡単に解説します。
1.達成経験
これは過去に経験した目標達成のことです。
過去に自分が何を達成したか、自分自身でどんな体験をしたか、何をどれくらい体験したか、その経験値によって決められるというものです。
2.社会的説得
これは、自分にスキルや能力があることを言葉で承認されたり説得されることをいいます。
シンプルに表現すると「褒められる」ことです。
3.代理体験
これは、他の誰かの目標達成を観察することによって起きる経験です。
スポーツでも勉強でもビジネスでも、成功した他の人を観察して自分がその疑似的な成功体験をすることによって起きるものです。
4.生理的感情的状態
これはやる気やモチベーションが生まれるような心身的な状態のことで、体調管理が大切であるといわれます。
これを聞いただけではわかりづらいと思いますので、後編ではそれらを踏まえて具体的に何をしていくと良いのか私のおすすめを全部で9つご紹介します。
楽しみにお待ちください!