【多肉植物】売り切れる前に!ホームセンターで買える夢の自宅ビニールハウス
寒さが厳しさを増す1月~2月末。植物達も寒そうにしているようにみえます。
そんな時役立つのが簡易温室です。大きい物からベランダで使える小さなものまであり、用途に合わせ使い分けることができます。
簡単に設置でき使い方も簡単なのですが、間違えた使い方をすると、1日で多肉植物を枯らす原因になります。
この記事では、冬の寒さから多肉植物を守る正しい使い方をご紹介します。
多肉植物にとって簡易温室ってどんな存在?
多肉植物を温めてくれるお布団のような存在です。葉に水分を貯め込む性質をもつ多肉植物。葉の水分が凍ることもあります。
一度凍った葉は、細胞組織が破壊されダメージを受けます。自然解凍し自然治癒する苗もあれば、修復できず腐って枯れてしまう苗もあります。
凍る原因は3つあります。
・気温が低い
・冷たい風があたり続ける
・霜が降りる
気温が低い・冷たい風があたり続ける
原因の中でも一番注意したいのが、気温が低く風が強い夜です。風速1mにつき1度下がると言われ、多肉植物の耐寒温度5度であっても、風速5mあれば十分に凍る要素が揃っていることになります。
多肉植物の置き場にも大きく関係します。北向きであったりビル風の通り道や、風がよく抜ける場所は、被害が大きくなることも。
多肉植物にとって、風通しは必要不可欠ですが冬場は南側へ移動したり、衝立で風邪を防いだり、簡易温室で冷気を防ぐのがおすすめです。
多肉植物をはじめた頃は、見極めるのが難しいと思います。そんな時は、凍りやすい普及種で実験するといいでしょう。
- ブロウメアナ(クラッスラ属)
- ロッティ(セダム属)
一晩で葉の色が変色したり、透明感が強いジェルのように変化していたら、凍った証拠です。その場所は、凍りやすい場所だとわかりますね。
霜が降りる
もう1つの原因が霜によるものです。
とされています。3度以下で凍る理由は、地表から1.5m地点で観測しているため、地表面はさらに低温になっているということです。霜注意報を確認できる天気予報サイトもありますので、注意してみるといいと思います。
軒下に置くだけでも霜予防になります。お家の環境をよく観察してみてください。
このように冬の寒さによる冷害は、置き場所や天気予報、日頃のチェックが必要で多肉植物を始めたばかりの方にとっては、面倒だったり大変だと感じる事もあると思います。
そんな方におすすめなのが簡易温室です。上手に使うとこれらのことが楽に管理できます。
ここからは、簡易温室の使い方と注意点をお話しします。
簡易温室の使い方と注意点
ホームセンターやネット通販で購入した簡易温室は、今ご使用の多肉植物の棚の代わりに使う事ができます。
棚を組み立てビニールを貼り、多肉植物を並べます。物によっては棚の強度に違いがありますので、説明書をよく読み配置してください。
軽い鉢は上段へ、重い鉢は下段へ。
- 日中:ビニールの出入り口を開け空気を循環させる
- 夜間:ビニールの出入り口を閉じ温かい空気を閉じ込める
- 朝方:ビニールを開け空気を循環させる
ビニールの開け閉めだけ忘れてなければ、難しい事はありません。では、ビニールを閉めたままではダメな理由をお話しします。
ビニールを閉めたままではダメな理由
ビニールを閉めたまま日中を過ごすと、太陽の光に温められた簡易温室内の温度が上昇し多肉植物の蒸れの原因となるためです。蒸れた葉は、組織が破壊され腐り枯れてしまいます。
多肉植物は、寒さで凍ってもダメ、暑さで蒸れてもダメなのです。
雨の少ない砂漠や高原地帯を原産とする多肉植物は葉に水分を貯め込み生き延びる性質をしています。そのため、外気の刺激を受けやすくなっています。
朝は必ずビニールの出入り口をあけ空気を循環させてあげて下さい。
さいごに
簡易温室を外すタイミングは、最低気温が10度以上になった頃です。この頃になると、ビニールの出入り口を開けていても温室内の気温が30度以上になって蒸れの原因を作ってしまいます。
春になって上着を脱ぐ季節にぜひ温室のビニールも外してあげてくださいね。