その観葉植物、虫対策してますか?ー虫が苦手な筆者の考える「最強の虫対策」
「観葉植物って、虫でません?」「虫対策って何かしてますか?」
観葉植物を育てていると、上記のような質問を多くいただく。
そう、観葉植物を育てる上で非常に重要な「虫」問題。私自身、虫は大の苦手だ。そのため私はありとあらゆる方法を試し、虫たちと闘ってきた。その甲斐あってか、今ではほぼ虫の発生を抑制・万が一発生してもスムーズに対処ができるようになっている。
虫と遭遇しないためには、まず虫が極力発生しにくい環境をつくること。それでもでちゃったときのために、駆除する方法を知っておくこと。これが効果的な虫対策のポイントだと思う。
ということでこの記事では、私が今まで試した観葉植物の虫の発生予防方法・駆除するためのグッズを中心に紹介していきます。
※本記事では虫の写真は登場しません
目次
1.なぜ観葉植物に虫がつくのか、どんな虫がつくのか
2.予防①土を変える
3.予防②肥料を変える
4.対策②薬剤を使う
5.対策④捕獲グッズを使う
1.なぜ観葉植物に虫がつくのか、どんな虫がつくのか
対策をするためには、敵を知らねばならない。まず、「観葉植物に虫がつく」原因だが、これは大きくわけて2パターンあるといえる。
①風にのって飛んでくる…葉の汁を吸うハダニ、アブラムシなど
②土から虫がわく…土の中に虫の卵が混入していたケース。コバエなど
つまり、お店で買ってきた時点で、土の中に卵が入ってしまっていた場合もあるし、買ってきて家で育てているときに虫が飛来し、ついてしまう場合もある。
つぎに、どんな虫が観葉植物につくのかだが、筆者の経験では主に次のような虫が観葉植物には発生しやすい。
・コバエ…ちっちゃなハエのような虫で、鉢の周りをとぶ。土に卵を産み付けて増える。見た目が非常にうっとおしいので個人的に一番いや。
・ハダニ…すごくちっちゃい。葉に汁を吸われたような斑点がでる。乾燥するとでやすいので、霧吹きで葉を湿らせる(葉水)といい。
・アブラムシ…一度でたら短時間で一気に増えるので、見つけ次第できればすぐ捕殺。新芽にびっしりつくので集合体恐怖症の人が見たら多分やばい。
・カイガラムシ…硬い殻をもったちっちゃい白い虫。筆者宅では出たことがないが、お店で売っている植物についているのを見たことがある。きもかった。手ではなかなかとれない。
・カメムシみたいなやつ…ウンベラータという木の観葉植物をベランダに出しているときに3匹くらいついた。部屋に取り込む前に気づいて、パニくりながら追い払った。
・アザミウマ…観葉植物にはつかないが、黄色い花やミニトマトによくついて困る。ちっちゃな細い虫。指先でつぶせるが、とらえ損ねるとたまに飛ぶ。個人的に大嫌い。
2.予防①土をかえる
土の中に虫の卵が混入しているケースは、「土をかえる」ことで虫の発生をかなり抑えられる。また、適切な土にかえることで、新たにやってきた虫が卵を産み付けるのを予防する効果も期待できる。
変える土の選び方のポイントは、「たい肥が入った土を使わないこと。たい肥は植物の生育を促進する一面、コバエなどが卵を産み付けやすい。パッケージに「室内用の綺麗な土」「清潔な土」「たい肥不使用」などの文言がある用土が、虫対策的には断然お勧め!
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プロトリーフ 「室内向け観葉・多肉の土」
フジック 「ベラボンプレミアム」
3.予防②肥料を変える
土と同じように、肥料もたい肥が含まれた有機質のタイプは避けた方がいい。パッケージに「虫が来ない」「化成肥料」など書かれたものが虫予防にはお勧め。
★商品リンク
日清 永もち肥料(Amazon)
4.対策①薬剤を使う
どんなに予防を徹底していても、どうしても虫がついてしまうことがある。そんな時は薬剤を使うのが手っ取り早い。薬剤選びのポイントは、発生した虫に対応した薬剤を選ぶこと。最近は観葉植物につく虫に特化したタイプもでているので、要チェックです。
筆者が使用したことのある薬剤
【スプレータイプ】
・花や観葉植物の虫・病気に使える「花いとし」
・野菜類に特化した「野菜うまし」
・食品成分でできた虫や病気にきく「ロハピ」
・殺虫効果は少し弱めな気がするが、お酢だから食べる植物にも安心「やさお酢」
・個人的にアブラムシやハダニにかなり高い効果を感じた「カダンプラスdx」
【粉タイプ】
・においがないので部屋の観葉植物にも使いやすい!アブラムシの予防にも使える「土にまくだけ害虫退治オールスター」
・においが強いけど効果は抜群。定番の「オルトランDX粒剤」
・肥料をあげるのと虫対策が同時にできちゃう「虫を予防するマグァンプD」
※スプレータイプ使用の際は、たとえ室内の観葉植物でも、必ず屋外で、マスクや手袋をして吹きかける。
- 住友化学園芸「MY PLANTS 虫からやさしく守るミスト」…ハダニ、アブラムシ、手で取るのが大変なカイガラムシに対応しており、デザインもおしゃれ。
薬剤を使えばほとんどの虫は倒せる。しかし薬剤の使用には気を付けなければいけない点がある。それは、薬剤の使用回数は決まっていること(大体年に2~4回くらいまで)、またずっと同じ薬剤を使用していると、だんだん効き目が弱くなってくるという点だ。
そのため、薬剤をローテーションで使ったり、下記の捕獲グッズを併用していくことが必要になってくる。
5.対策②捕獲グッズを使う
時間は少しかかるが、薬も使わず、また己の手も汚さずに虫を倒すことができる方法が実はある。それが捕獲グッズである。これは強力な粘着剤・粘着シートを設置し、寄ってきた虫を捕獲!するという単純な原理の商品である。それぞれ虫が寄ってきやすいような色・形になっている。
鉢の周りをうろうろ飛ぶコバエ類には特にこの方法が効くと個人的には思う。どうしても死んだ虫の姿を見ることにはなってしまうのでそこは難点だが、筆者はだんだん慣れてきて、「お!またたくさんとれたな~」とみるのが楽しみになっていた…。
筆者が使用したことのある捕獲グッズ
・ちっちゃなリーフの形で悪目立ちしにくい「BotaNice 土からわいたコバエ退治粘着タイプ 4個入」
・見た目は派手だがコスパ抜群!現在ベランダガーデンで愛用中「虫取り上手 強力粘着捕虫シート 黄色 20枚入」
ちなみに観葉植物に湧くコバエと、キッチンの生ごみに出るコバエは種類が違う。筆者の経験上、キッチンコバエ用の駆除剤は観葉植物のコバエ対策には効かなかった。あと「めんつゆトラップ」も…。
あとがき
以上、筆者が試してきた虫の対策方法・グッズの紹介でした。
なお、筆者はただの植物好きで、専門家ではありません。素人なりに考え試してきた方法ですが、「観葉植物気になるけど、虫だめだからな~」「これから梅雨で虫がでないか心配」という方が少しでも観葉植物に前向きになれたらうれしいなぁと思いながら、本記事を書きました。
もちろん、ここに紹介した方法・グッズ以外にもたくさんの虫予防方法があります。こんな方法もあるんだな~と見ていただければと思います。
※掲載している写真はすべて筆者撮影
筆者:ぴーちゃん
マンションで観葉植物インテリアとベランダガーデニングを楽しんでいる人
https://www.instagram.com/pichan_desu/