明治時代の特許も簡単にオンライン閲覧可能
「日本初の特許は漆を使った技術 日本の特許第1号付与|8月14日」という記事を読みました。1885年(明治18年)の8月14日に日本の近代的特許制度(専売特許条例)による最初の特許が登録されたという話です。
この明治時代の特許ですが、特別なデータベースを使用することなく、普通に特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)から検索できることに気付きました。さすがにインデックス検索はできないですが、特許・実用新案番号照会の画面から、「特許番号」のフィールドに1を入れると冒頭の記事で紹介されている漆塗りの成分に関する特許第1号が閲覧できます。今年登録された最新の特許と明治時代の特許を同じ画面から検索できるのはちょっと胸熱です。
この特許第1号の発明者である堀田瑞松氏(明細書に「東京府平民堀田瑞松」となっているのが時代を感じさせます)は、日本化工塗料株式会社という会社の創業者であり、同社のサイトにこの特許についても詳しく触れられています。
それ以降の特許も番号を入れていくだけで見られます。第2号から第4号までは、高林謙三氏による焙茶の製造に関する器具の特許です。高林謙三氏とその発明についてはWikipediaに詳しい情報が載っています。
このままいろいろ番号を入れていくと、明治時代の日本の技術の良い研究材料になりそうです。たとえば、番号3173を入力するとトヨタグループ創始者、豊田佐吉氏による自動織機の特許を閲覧できます(タイトル画像参照)。
仕事で普段使っている特許情報プラットフォームにこういう使い方があるとは思いませんでした。