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【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part 276:役職には『様』を忘れずに 他

トリリンガルのトミ韓国語講師/YouTuber

みなさん、こんにちは~!

いつもご覧くださり、ありがとうございます。

さぁ~!みなさん!

お待ちかねの「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動シリーズ」のお時間ですよ~^^

韓国ドラマを見ているときに気になっていた、あんなシーンやこんな不思議。

そんな韓国ドラマのなかの謎がこれを読めば分かっちゃうかもしれませんよ!

ぜひ、最後まで読んでみてくださいね☆

それでは、今回の不思議を見ていきましょう!

今回は、人を呼ぶときのこんな不思議を紹介しますよ。

「名前を呼ぶときはフルネームで!」

日本では職場や学校で誰かの名前を呼ぶとき、苗字だけを呼ぶことが多いですよね。

しかし、韓国ドラマのなかでは、同僚や同級生に対してフルネームで名前を呼んでいることが多いです。

どうして韓国では名前をフルネームで呼ぶことが多いのでしょうか?

日本人からするとちょっと不思議に感じますが、その理由はとってもシンプル!

そう、「同じ苗字の人がすごく多いから」なんです!

韓国人に多い苗字は、「キムさん」、「イさん」、「パクさん」です。

なんと、この3種類の苗字だけで人口の4割を占めるというから驚きですね!

なかでも一番多い「キムさん」は21.6%で、韓国人の5人に1人はキムさんということになります。

韓国の苗字の数は約278種類と言われています。

それに対して日本の苗字の数は約30万種類です。

これをみると日本の苗字の数が圧倒的に多いですよね!

地域や学校の規模などによって差はありますが、日本では一クラスに2~3人程度は同じ苗字の人がいるということはありますよね。

韓国はというと、同じクラスにキムさんだけでも5~6人程度はいることになり、そのほかのイさんやパクさんも数人はいるというのが当たり前なんですね。

2~3人くらいならそこまで困ることもないかもしれませんが、同じ苗字が5人もいたら、ちょっとややこしいですよね笑

このように苗字だけでは誰のことか分からないので、韓国では名前をフルネームで呼ぶ必要があるというわけなんです!

そもそも、現在の韓国では「~さん」にあたる「~씨(~シ)」をつけて「김 씨(キムシ)」のように苗字だけを呼ぶ文化や習慣がありません。

この呼び方には違和感を覚えるという人が多く、場合によっては失礼にあたることもあるんです。

というのも、昔は使用人などの位や立場が低い人に対して、主が苗字に「~씨(~シ)」をつけて呼んでいた時代があったからなんですね。

日本では苗字に「~さん」をつけるのが一般的なので、ついこの呼び方をしてしまいがちですが、韓国では相手を見下していると受け取られかねないので要注意です!

親しい相手ならば、下の名前だけに「~씨(~シ)」をつけて呼ぶことはあります。

また、相手との関係性によっては、「형(ヒョン)/お兄さん」とか「언니(オンニ)/お姉さん」のような韓国独特の呼び方をすることもあります。

基本的には、韓国で相手を呼ぶときはフルネームに「~씨(~シ)」をつけて呼ぶと覚えておけば間違いありませんね!

それでは次も見ていきましょう!

「役職名には『様』を忘れずに!」

韓国ドラマには、財閥が出てくるストーリーやオフィスを舞台にした作品も多いですよね。

そこで気になるのが、役職名の呼び方です。

韓国の会社では、上司を呼ぶときには必ず、役職名プラス「様」をつけないといけないんです!

日本でも大人気のドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」を例に詳しく見てみましょう。

キム秘書ことキム・ミソは、上司である副会長のイ・ヨンジュンを「부회장님(ブフェジャンニム)」と呼んでいましたね。

「부회장(ブフェジャン)」までが「副会長」という意味で、「님(ニム)」は「~様」にあたります。

字幕では「副会長」と訳されていますが、実際には「副会長様」と呼んでいたんですね~!

日本なら「社長」や「部長」のように役職名だけで上司を呼んでも問題ありませんよね。

いくら上司とはいえ、「社長様」や「部長様」というのは、なんだか大げさな感じもしますが、韓国ではこれがマナーなんですね!

ちなみに役職がまだなくても、自分より先輩に当たれば「선배님(ソンベニム)/先輩様」と呼びますよ。

役職名に「様」をつけるのは、会社のなかに限ったことではありません。

学校の先生や病院の先生を呼ぶときには、「선생님(ソンセンニム)/先生様」といいますし、自分の両親のことも「부모님(プモニム)/両親様」といいます。

「~님(ニム)」をつけて呼ぶこの呼び方は、目上の人を敬う気持ちが強い儒教の国、韓国ならではの文化ですね!

いかがでしたか?

今回は、韓国の人の名前を呼ぶときのマナーを紹介しました!

日本語の感覚のまま韓国語にして呼んでしまうと失礼にあたることもあるので、韓国ならではの文化やマナーを知るということも大切だと思います。

テキストだけでは見えないこういった点は、ドラマを通して見ると分かりやすいですよね。

今後もこのような、面白くてためになる情報をお届けしていきたいと思います!

それでは、また次回もお楽しみに~♪

韓国語講師/YouTuber

韓国語講師YouTuber 登録者12万人!|韓国語講座修了者800人以上|ハン検1級→一発合格・2次試験満点|TOPIK 6級|TOEIC 985点|史上初のTOPIK広報大使|横浜領事館パートナー|ハングルの覚えかた図鑑 著者|キム・ヒチョル팬|3児の母!

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