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浦和レッズは首位・川崎と1-1の痛み分け

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

明治安田生命J1リーグ34節、浦和レッズは、アウェイ等々力陸上競技場に乗り込んで、川崎フロンターレとの一戦を迎えた。川崎はリーグ優勝が掛かった注目の試合となるが、浦和レッズとしても目標とするACL出場圏内に入るためには負けられない一戦となった。

試合は、20分過ぎまでお互いにシュートがない、見合った展開に。25分、浦和レッズが右サイドから決定機のチャンスを作り出す。MF江坂任、MF関根貴大が枠をとらえたシュートを放つも、川崎の粘り強い守備で、ゴールを割ることはできなかった。

均衡を破ったのは川崎。33分、セットプレイの流れから、右サイドのDF山根のクロスを混戦になった所を最後はDFジェジエウが押し込んで先制した。前半はこのまま終了して、1-0で川崎フロンターレが1点リードして折り返した。

後半もお互いが主導権をいかに握るかという展開が続く中で、浦和レッズもまずは同点に追いつくために攻撃を仕掛けるも、今季最少失点の固い守備の川崎の牙城をなかなか崩すことができない。

43分、浦和レッズがその牙城をついに崩す。MF伊藤敦樹のシュートをGKが弾いた、こぼれ球をDF酒井宏樹が押し込んで同点とした。試合はこのまま1-1の引き分けで終了した。2位の横浜Fマリノスが敗れたため、この結果、川崎フロンターレが4試合を残して2年連続4回目の優勝を決めた。

試合後、浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「本当だったら勝ち点3が欲しい試合で、そのような意気込みを持ってきましたが、川崎相手にアウェイの地で、難しいところで、勝ち点1を勝ち取れたことは、試合の流れもあまりよくなかったことも考えてみると、すごくポジティブな結果でもあるのかなと思います」と試合を振り返った。

同点ゴールに繋がったシュートを放った伊藤敦樹選手は「(江坂)任さんからいい形でボールをもらえて、自分の前は空いていました。正直、シュートコース的に甘かったのですが、あそこでシュートを撃つことに意味があったと思うので、(酒井)宏樹くんがしっかり詰めてくれて、点に繋がって本当によかったです」と、同点シーンを振り返った。

34節を終えて、3位神戸が勝ち点64、4位名古屋が勝ち点61、鹿島が浦和と同じく勝ち点を59として、得失点差で5位となり、浦和が6位と順位を下げた。次節は勝ち点がならぶ鹿島との対戦、浦和レッズとしては負けられない戦いが続く。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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