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【日光市】驚きのハイコスパ!金谷ホテルベーカリー「カテッジイン・レストラン」のモーニングが何故か穴場

フルリーナYocライター/音楽講師/作詞家(日光市・鹿沼市・益子町・那須町)

日光の老舗ホテル・老舗ベーカリーと言えば「日光金谷ホテル」と「金谷ホテルベーカリー」。憧れのホテルパンのモーニング、食べてみたいけど、さぞや高いんだろうなあ・・・と思っている貴方!実は金谷ホテル発祥の地・金谷ホテル歴史館に隣接する、金谷ホテルベーカリー直営の「カテッジイン・レストラン&ベーカリー」の朝食セットが、驚く程リーズナブルで美味しいんです。筆者イチオシ、とっておきのモーニングスポットをご紹介します。

日光土産の定番のひとつ「金谷ホテルベーカリー」のパン。日光金谷ホテルや中禅寺金谷ホテルの朝食にも登場するロイヤルブレッドをはじめ、選ぶのに迷ってしまうほど、たくさんの美味しい種類のパンや洋菓子が揃うベーカリーです。

店内は入口右奥がベーカリー、左側がレストランスペースになっています。レストランは開放的でゆったりとした空間。

レストラン内には、レンガ造りの暖炉とアンティークなトランクケースが置かれています。金谷ホテル創業から151年、長い長い時の記憶が刻まれているような空間です。

夏には爽やかな緑を、秋には錦織りなす紅葉を映す窓辺の席もステキです。中央の席は車いすでもゆったり座れます。

朝食セットはドリンク2つ! コーヒー・紅茶はおかわり自由!

カテッジイン・レストランの朝食セットを初めて食べた時に驚いたのが、ドリンク! ジュースとコーヒーor紅茶が両方つくんです。しかもコーヒーor紅茶はおかわり自由!

ジュースはオレンジジュース・グレープフルーツジュース、トマトジュースからお好きなものを一つ選びます。この日は母がオレンジジュース、私はトマトジュースをチョイス。トマトジュースにブラックペッパーを入れるのが好きなので、聞いてみたら、ソルト&ブラックペッパーを持ってきてくれました。嬉しい!

びっくりするほどお得です!川原シェフの味を満喫の朝食セット

朝食セットは税込み1300円のメニューが2種、1200円と1000円のメニューがそれぞれ1種。

まるでホテルの朝食のような「卵料理セット」

卵料理はオムレツ・目玉焼き・スクランブルエッグから選べます。この日は私はオムレツをチョイスしました。ロイヤルブレッドの焼き具合も絶妙。外がカリッと中がフワフワの食感です。

お行儀悪いけどフォークでオムレツを揺らすとプルップル(笑)。カリカリベーコンとの食感の違いも楽しいです。

オムレツは、あの美しい「金谷のオムレツ」と、ほとんど同じ!
それもそのはず、実はカテッジイン・レストランの料理長は、長年、日光金谷ホテルと中禅寺金谷ホテルでシェフを務めた川原晴彦シェフなのです。

こちらは、また、ある日のモーニング。この日は目玉焼きをチョイス。おっと、目玉焼き2個です! 2個は食べきれない~と思いましたが、焼き具合が絶妙で、おいしくて食べちゃいました(笑)。

美しくも美味しい「フレンチトースト」

朝食セットにはもう一つ1300円のメニューがあります。それは「フレンチトースト」! 筆者一番のお気に入りメニューです。

このフレンチトーストが何とまあ、美しく美味しいことか!
プレートには、まるで絵のように描かれたクリームソース。その上に、粉雪のようなパウダーシュガーをまとったフレンチトーストがふんわりと乗っています。このフレンチトーストに使われているパンはイギリスパン。卵液にじっくりと浸して作るから、とろけそうにフワフワ! メープルシロップもたっぷり添えられています。

手の込んだ「パンキッシュ」もおすすめ!

数量限定なので、、オープンを狙ってオーダーしたいのは1,200円のパンキッシュ!

一見ただのチーズトーストのようですが、ベーコン・玉ねぎ・しめじに、卵・パルメザンチーズ・生クリームを加えた具材を、パンに詰めてチーズをかけた、手の込んだ贅沢な一品です。この朝食セットにはサラダも付いています。

チーズはアツアツとろっとろ! 

金谷ホテルベーカリーのパンを満喫!「トースト3種盛り合わせ」

味見も兼ねて、金谷ホテルベーカリーのパンをいろいろ味わいたい方は「トースト3種盛り合わせ」がおすすめ。

金谷ホテルベーカリーのパンの中でも人気の高い「ロイヤルブレッド」「イギリスパン」「チーズロード」の3種を一度に楽しめます。

併設のベーカリーでも販売している、「国産イチゴジャムプレザーブ」「金谷ホテルマーガリン」「ホテルピーナツ」の3種が付いています。いずれも合成保存料無添加。国産いちごプレザーブは栃木県産いちごを100%使用。紅茶に入れても美味しいですよ!

そしてこの「チーズロード」! これがまた、美味しいんです。リピーターにも人気の商品で、売り切れちゃうことも多い逸品。熱で溶けるダイス状のチーズがゴロゴロと入っています。少し甘さのあるパンにチーズの塩気がベストマッチ! 

ケーキを合わせるのもおススメ!

モーニングタイムでも、ケーキや単品メニューはオーダーOkなので、おなかに余裕のある人はケーキの追加もおすすめ。特に金谷ホテル伝統の「チーズケーキ」は、ぜひ食べていただきたい逸品!

3層になっている一番下は、特製のクッキー粉にシナモンを加えた生地、中間層はクリームチーズのハーフベイク、最上部がサワークリームのハーフレア。オランダの家庭で作られていたレシピを受けついだとの言い伝えがある、金谷ホテルオリジナルのチーズケーキです。

ケーキを追加しても、コーヒー・紅茶がおかわり自由なんで、食後のスイーツタイムをゆっくり楽しめますよ。チーズケーキ以外にも「アップルパイ」もあり、こちらもまた美味しいんです(筆者の大好物)!

チーズケーキやアップルパイ、ジャムや金谷ホテルマーガリン、ホテルピーナツはショップでも販売していますので、気に入ったらお土産にも買っていけます。

「金谷の記憶」が映った写真も

お店が空いているときは、レストラン内にかけられた金谷ホテルの歴史が刻まれた写真もぜひ見てくださいね。

写真には、日光のそして日本の洋食界を牽引してきた「金谷の記憶」が映っています。

一人の若者の善意から始まるホテルストーリー

レストランの中には、金谷ホテルの前身となる「金谷カテッジイン」などの写真も展示されています。

実は金谷ホテルは日光東照宮の若き雅楽師・金谷善一郎とヘボン式ローマ字で有名なヘボン博士の出会いから始まりました。日光にやってきたものの宿が取れずに困っていたヘボン博士を、善一郎が自宅に招いて泊めたのです。その後、善一郎はヘボン博士に勧められ、自宅を改造して「金谷カテッジイン」を開業。金谷カテッジインはイザベラバードの著書により海外にも紹介され、やがて金谷ホテル開業へとつながっていきました。

こちらの写真に写っているのは、箱根の富士屋ホテルに婿入りし三代目社長となった山口(金谷)正造と、妹のたま。写真にはいませんが、長男の金谷眞一は、父・善一郎が開業した金谷ホテルの初代社長となりました。

「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、金谷ホテルの歴史はまさにそう。一人の若者が困っている外国人を自宅に招いて泊めてあげた、その小さな善意が金谷ホテルと、国際的観光地日光を作っていく基になったのです。

この歴史のドラマを詳しく知ることができるのが、カテッジイン・レストラン&ベーカリーに隣接する「金谷ホテル歴史館」。入場券はレストラン&ベーカリーで売っていますので、ぜひ併せてお楽しみください。

金谷ホテルベーカリーショップのことは、また別記事で詳しくご紹介しますのでお楽しみに!

金谷ホテルベーカリー カテッジイン・レストラン&ベーカリー
住所:日光市本町1-25
TEL:0288-50-1873
営業時間:通常09:00~17:00
定休日:不定休(3~11月は無休、12~2月は不定休)
アクセス:【バス】JR日光駅/東武日光駅から中禅寺温泉/湯元温泉行きバスで「金谷ホテル歴史館」下車すぐ
HP: カテッジイン・レストラン&ベーカリー

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ライター/音楽講師/作詞家(日光市・鹿沼市・益子町・那須町)

自然と美味しいものが大好き。92歳のばばちゃまをのせた車いすを押して、心に響く風景や美味しいものを求めて、あちこち出没しています。Yahooエキスパート、日光市観光協会公式WEB「日光旅ナビ」、トラベル.jp、その他多数の旅行・グルメ情報webサイトに寄稿しています。

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