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リュ・ヒョンジンがメジャーから12年ぶりに古巣ハンファに復帰 23日にキャンプ地沖縄入り

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2012年、ハンファでのリュ・ヒョンジン(写真:ストライク・ゾーン)

韓国KBOリーグのハンファイーグルスは22日、昨季までメジャーリーグ(MLB)のトロント・ブルージェイズに所属していたリュ・ヒョンジン(柳賢振)と契約を結んだと発表した。リュ・ヒョンジンは2012年までハンファに在籍。12年ぶりの古巣復帰となる。

契約内容は8年総額170億ウォン(約18億7000万円)。今年3月に37歳になるリュ・ヒョンジンは契約上、44歳まで現役生活を続けることとなった。

リュ・ヒョンジンはトンサン(東山)高校から2006年にハンファ入り。150キロ台の直球とチェンジアップ、制球力を武器に1年目から先発投手として活躍し、30試合18勝6敗1セーブ、防御率2.23をマーク。勝利数、防御率、奪三振(204個)のタイトルに加え、新人王とMVPを同時受賞する華々しいデビューを飾った。

以後、リュ・ヒョンジンは韓国を代表するエース左腕として北京オリンピック、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などの国際大会に韓国代表として出場。チームの躍進に大きく貢献した。

WBCでイチローと対戦したリュ・ヒョンジン
WBCでイチローと対戦したリュ・ヒョンジン写真:ロイター/アフロ

2012年までの7シーズンで98勝52敗1セーブ、防御率2.80、1238奪三振を記録し、同年オフにポスティングシステムによるMLB進出を決断。約2573万ドル(約38億7000万円)で入札したロサンゼルス・ドジャースと6年契約を結んだ。

それまでの韓国人メジャーリーガー12人がアマから直行、またはKBOから日本(NPB)を経由してMLBに進出したのに対し、リュ・ヒョンジンは初めてKBOから直接MLB入りした選手となった。

MLBではドジャースとブルージェイズに在籍し、11年間で通算78勝48敗、防御率3.27、934奪三振をマーク。昨季終了後、フリーエージェント(FA)権を取得したリュ・ヒョンジンに対し、韓国の保有権があるハンファは接触を続け今回の契約合意に至った。

ブルージェイズでのリュ・ヒョンジン
ブルージェイズでのリュ・ヒョンジン写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

リュ・ヒョンジンは古巣復帰について「KBOリーグ最高額の待遇で迎えてくれた球団に感謝したい。ハンファは今の自分を作ってくれた球団だ。メジャーに進出した時から必ずハンファに戻ってきて期待に応えたいと思い、いつかチームに加わる日のことを夢見ていた。その約束を守ることができて嬉しい」と球団を通じてコメントした。

契約締結後のパク・チャンヒョク球団社長とリュ・ヒョンジン(写真:ハンファイーグルス)
契約締結後のパク・チャンヒョク球団社長とリュ・ヒョンジン(写真:ハンファイーグルス)

ハンファは5年連続Bクラスと低迷。昨季は10球団中9位で、韓国シリーズに出場したのはリュ・ヒョンジン1年目の2006年以来ない。優勝は1999年の1度だけだ。

ハンファはオーストラリア・メルボルンでの春季1次キャンプを終え、22日から沖縄県八重瀬町の東風平(こちんだ)運動公園野球場で2次キャンプを開始した。リュ・ヒョンジンは23日に韓国から沖縄入り。チームに合流する。

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ハンファイーグルス紹介(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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