見えない梅雨明け 気象庁「日照不足と長雨に関する情報発表」
こんな梅雨は初めてです。
いったいいつ夏空が見えるのか…
東京はきょう(17日)で18日連続で雨(0.5ミリ以上)が続いており、この時期の観測史上最多記録を更新中です。
気象庁からきのうこんな情報が発表されました。以下です。
梅雨明けするのには、夏の主役である太平洋高気圧が強くならなければいけませんが、今年はこの主役がなかなか出てきてくれません。
(専門的な話なので、難しい方はとばして読んでください)
なぜ太平洋高気圧が弱く、曇りや雨が続くのか?
主に4つ理由があります。
◆いつもなら北を通る偏西風が日本付近を蛇行しており、その流れにのって気圧の谷(天気を崩す要因)がある。
◆東アジア全体でモンスーン(湿った季節風)の活動が弱く、チベット高気圧が強まらず、梅雨明けのカギを握る偏西風を北へ押しあげられない。
◆フィリピン付近の対流活動が弱く(台風も少ない)、太平洋高気圧が強まらない。
◆梅雨の主役であるオホーツク海高気圧がなかなか消滅しない。
ちょっと専門的な話をしましたが、一言で言うと、夏の太平洋高気圧に日本付近が覆われない!つまり、真夏がなかなか来ない!!という訳です。
太平洋高気圧の予想をみると、西日本で強まったかと思うと、二つに割れて、また再来週になると強まる予想になっています。
いつ梅雨明けするの?
奄美地方では梅雨明けの遅い記録を更新中ですが、20日頃にはようやく梅雨明けしそうです。九州南部もこのタイミングでするかもしれません。
でもその他の地方は…正直わかりません。
太平洋高気圧の予想がコロコロかわっていて、いつ強くなるのかわからないためです。
気象庁の一ヵ月予報によると、今のところ8月になると、ようやく太平洋高気圧が強くなる予想です。東京の梅雨明けがもし8月に入ってからとなると2003年以来17年ぶりのこととなります。2003年と言うと大冷夏の年。今年は8月に入ると暑くなる予定ですが、はたしていかに。。。