首都圏は神出鬼没の雷雲に警戒
昨夜は記録的短時間大雨情報が7回も
昨夜は大気の状態が非常に不安定となった北関東で夕方から特に雨雲が発達し、雷を伴う大雨となりました。
昨夜19時の雨雲の様子をみると、栃木県の中央部を非常に活発な雨雲のラインが連なるように発生しており、局地的ではありますが、1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が解析されました。
その地域で数年に一度程度の大雨(1時間雨量)が降り、災害の恐れが非常に高まった時に出される情報が気象庁からの記録的短時間大雨情報ですが、北関東を中心に7回も相次いで発表されました。
18時00分 栃木県宇都宮市付近 約120ミリ
18時20分 栃木県高根沢町付近 約120ミリ
18時30分 栃木県那須烏山市付近 約120ミリ
栃木県さくら市付近 約110ミリ
18時50分 群馬県みどり市東町付近 約100ミリ
19時50分 栃木県宇都宮市付近 約110ミリ
20時20分 長野県茅野市付近 約100ミリ
20時50分 岐阜県下呂市金山付近 約110ミリ
雨雲の発達した状態は夜中まで続きましたが、明け方には終息しました。
しかし、大気の不安定な状態が続いており、きょうは南関東でも心配な状況です。
神出鬼没に雷雲が発生か?
昨日は北関東が中心でしたが、きょうは少し風の収束状況が変わるため、都心を含む、南関東でもあちらこちらで雷雲が発生し、発達する恐れがあります。
ただコンピュータの予想をみても分かるとおり、どこでいつ、どの位の雷雲が発生するのか、非常に予想しづらい状況となっています。
まさにきょうの首都圏は午後から神出鬼没とも言えるような雨雲の発生の仕方をするかもしれません。
夕立は馬の背を分けるように降るとも言いますが、まさにそのような感じで、例えば、六本木で降っていなくても新橋で降っている、あるいは新橋で降っていなくてもお台場では降っているというようなことが起こりうる気象状況です。
雨雲は短い時間で急激に雷雲に発達し、落雷や突風、ひょうなどをもたらす恐れもあります。
きょうの首都圏はお盆休みの花火大会も多く予定されていますが、お出かけの際に晴れていても、急激な天気悪化も考えられる気象状況です。
雨対策を十分に行い、雷雲の下では、頑丈な建物に避難することなども必要です。
気象庁からは関東甲信地方や東京地方などに、大雨や雷に関する情報が出されていますので、気象レーダーで実況を監視しながらの行動をお願いします。