ウクライナ軍では2022年2月24日にロシア軍に侵攻されてから殺害したロシア軍の兵士の数、破壊した戦車、戦闘機など兵器の数をほぼ毎日公表している。

ウクライナ軍によると2022年2月24日から2023年5月13日までにロシア軍の輸送車・燃料タンク6000台を破壊したことを発表した。2023年1月28日に5000台破壊を突破していたので、約3か月半で1000台の輸送車・燃料タンクを破壊している。輸送車は物資や兵器などロジスティクスに必要なトラックや乗用車などで、燃料タンク輸送車はロシア軍の戦車など最前線での燃料補給に欠かせない。

ロシア軍の輸送車や燃料タンクの多くはウクライナ軍のミサイルやドローンで攻撃されて破壊されることが多い。小型民生品ドローンに搭載された爆弾を投下したり、ドローンごと突っ込んでいき爆発する、いわゆる神風ドローンで輸送車や燃料タンクを破壊している。特に燃料タンクは少量の爆弾でも投下すると大爆発する。

最前線にいるロシア兵に必要な物資や燃料を送るための車両であり、それらを破壊することはロシア軍のロジスティクスを絶つことになるのでとても重要な標的である。

爆弾を搭載した偵察・監視ドローンが輸送車や燃料タンクを探知したら、すぐに攻撃したり、爆弾を投下することができる。またドローンに爆弾を搭載していなかったら、場所を確認してミサイルなどで攻撃を行っている。ロシア軍はトラックや乗用車にロシア軍の象徴である「Z」のマークをつけて走っていることが多いので標的にしやすい。またロシア軍の塹壕近くや基地周辺に停車している輸送車をドローンから爆弾を投下してよく破壊している。

▼神風ドローンでロシア軍の輸送車を破壊するウクライナ軍

▼ドローンから爆弾を投下してロシア軍のバンを破壊するウクライナ軍